NHKは『クローズアップ現代』、日本テレビは『news every.』、TBSは『報道特集』でそれぞれジャニーズ事務所との関係性を検証し、テレビ局にもようやく“反省”の動きが見られている。しかし、500億円以上かけてジャニーズタレント専用の劇場設営のプロジェクトを進めていると報じられているテレビ朝日においては、ここに至ってもまだ動きが鈍いようだ。
そんなテレビ朝日の「忖度の象徴」と言える番組が『ミュージックステーション』だろう。9月29日放送回で『BE:FIRST(ビーファースト)』が出演。「ジャニーズ以外のボーイズグループの出演NG」がついに解かれることとなった。
そんななか、芸能マスコミの間では、番組の顔となっている司会のタモリについて、タモリに取材しないのは大御所への忖度か、Mステの司会を36年もやってるんだから、タモリさんもこの問題に対してそろそろコメントしてもいいだろう、などといった声が飛び交っている。
「タモリは自分の意見を発言する場所がないので、今のところ難しそう。さらに所属する大手芸能プロ『田辺エージェンシー』が全力で守るでしょう。それよりもタモリは3月に『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)を終わらせたように、すでに『終活に入っている』とさまざまなメディアで報じられています。3時間SPとなった29日のMステでは、ACジャパンのCMが流れていました。公益社団法人ACジャパンのHPにも『ACジャパンの広告はすべて、会員である媒体社(放送局、新聞社、出版社、インターネット等)のご協力で、無料で放映・掲載いただいています』と明記されていますが、基本的に出稿料は無料。スポンサー離れが如実にあらわれている証左でしょうが、これではタモリのギャラも払えなくなる。タモリがいなければ、番組自体が終了となるのは自然な流れでしょう」(芸能記者)
“忖度の象徴”を仕切っていたタモリは、ジャニーズ帝国崩壊をどんな思いで見ているだろうか。