毎日、書店に通い続けていると、少しずつ感性も研ぎ澄まされていきます。今回は、本屋さん巡りの楽しみ方をご紹介します。
書店は知識の宝庫
職業柄、毎日、書店に通い続けています。文章というのは、とても不思議なもので、その日の心の状態、悩みの数、モチベーションによって、少しの変化でも書き方が変わってしまうものだと筆者は思っています。
また文章の良し悪しは決して、論理的に書けているかどうかだけが重要ではなく、書く人が普段からいかに自分を律しながら生きているかどうかで、本に含まれる空気も変わってくるものと、書店に通っているうちに気がつきました。
知識が必要なのは決してWebライターだけではありません。書類を作成する、メールを送る仕事がある人にとっては、品性や知性を磨き続けるというのは、今の時代だからこそ、とても大切なことではないでしょうか。
今回は、本屋さん巡りの楽しみ方をご紹介します。
読みやすい文章・読みにくい文章探しをする
毎日、書店に通い続けていると、読みやすい文章と読みにくい文章があるということに気がつきます。たとえばビジネス書の場合、小説よりも優しい言葉で書かれていますから、基本的にどの本も読みやすい流れになっています。しかし、チラっと見てみると、数行読んだだけで、縦にストンと落ちてこない感覚を覚える文章もあるのです。
人によって、読みやすい、読みにくい文章の基準には違いはありますが、読みやすい文章を見つけたときに「なぜだろう?」と、よく考えてみると、実はひらがなの使い方が好きだったり、著者の言葉の選び方が好きだったりと、自分なりのこだわりポイントが見つかるはずです。
好きな作家さん(読みやすい文章)を見つけたら、ぜひ本を読んで終わりではなく、時間があるときにでも写経(文章をノートに書き写す)してみてください。
世の中の流れを察知する
書店さんは社会の流れをすぐにお店に反映させます。一番分かりやすい例でいえば、日本人がノーベル賞をとったら、関連書籍を目立った場所に、すぐに置きはじめますね。今、どんな本が売れているのかをランキングで見ると思いますが、やはり社会の流れとリンクしているのが分かるでしょう。
社会人として働いている以上、いつも「時流」を意識するのは必須です。世の中の動きを頭の中に入れておくことで、企画書を書き起こすときも「今はこういう時代背景だから」という言い方ができますし、初対面の人とコミュニケーションをするときも「今は〇〇が流行っているみたいですね」と話を振られても、すぐに対応できます。