日本でもスクリーンでテイラーが見られる! ©︎ 2023 Trafalgar Releasing. All Right Reserved.日本でもスクリーンでテイラーが見られる! ©︎ 2023 Trafalgar Releasing. All Right Reserved.

日本でも公開となる映画テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR』が、コンサート映画としては破格のオープニング成績を期待されている。

10月13日(金)から約100カ国の8,500以上の映画館で上映予定の今作は、1億5000万ドル(約223億2600万円)から2億ドル(約297億6900万円)(※)という成績が見込まれており、実現すればコンサート映画としては記録的な興行収入である。

※北米で1億ドルから1億2500万ドル(約186億500万円)、海外で5000万ドルから7500万ドル(約74億4200万円から111億6300万円)

実際、米国における今作の前売りチケットの売上は1億ドル(約148億8600万円)を超過。EntTelligence社によると月曜時点で、13,000の上映回のうち4,200回以上(32%)の上映回が完売となったという。

大ヒット映画『バービー』を例に観ると、公開4日前に満席になっていた上映回の数は500回であった(初日・プレビューは7,050万ドル、オープニング週末興収は1億6,200万ドルだった)。

ネタバレを恐れて早めに観るファンも多かったマーベル映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は、2021年の初日・プレビュー興収が1億2,190万ドル、2億6,010万ドルのオープニングを飾ったが、こちらは公開4日前で満席になったのは初日の上映回の18%である。

『テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR』は2時間48分という長い上映時間にもかかわらず、今作はコンサート映画として歴代最高の興行収入を記録し、最初の週末だけで歴代トップの興行収入を記録すると見込まれている。

なお、現時点でのコンサート映画興行収入の米国トップは2011年の『ジャスティン・ビーバー ネヴァー・セイ・ネヴァー』で、米国内興行収入7,300万ドル(インフレ調整前)、全世界で9,900万ドルである。

そのほか、2009年のドキュメンタリー・コンサート映画『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』は、米国内で7,210万ドル、全世界で1億8,190万ドルを稼いだ。2008年にはディズニーの『ハンナ・モンタナ/ザ・コンサート 3D』が北米で週末3,110万ドルのオープニングを飾り、若い女性を中心にファンが映画館に殺到。同作は国内で6,580万ドル、全世界で7,060万ドルを記録した。

そして今年初め、BTSの『BTS:Yet To Come in Cinemas(原題)』は限定的な劇場公開にも関わらず、全世界で5,300万ドル以上を稼いでいる。

それらのヒットしたコンサート映画と比較しても、今回の「1億5000万ドルから2億ドル」という見込みが破格の高さを誇ることがわかるはずだ。

今作を配給するAMCのアダム・アロンCEOは、ハリウッドの複数のスタジオが注目していた今作の配給権を直接獲得するという一石を投じた。一般的に映画プロデューサーや製作者は、マーケティング経験のある配給会社を望むため、めずらしい配給権獲得方法といえよう。

3月に始まったテイラー・スウィフトの「The Eras」ツアーは観客動員数と収益で記録を塗り替え、多くのファンがチケットを手に入れることができなかった。当然それも、この映画がすでに大きな注目を集めている一因だろう。

映画『テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR』は日本でも10月13日に公開予定。