◆漫画の過激な描写をどこまで再現できるか

 ストーリー良し、キャスティング良しではあるが、原作は殺人あり、死体解体ありなどバイオレンス要素も強い漫画である。こうした作品の映像化となるとどうしてもマイルドな表現に下方修正されてしまい、気分が萎えてしまうケースは珍しくない。

マイホームヒーロー(1)
原作・山川直輝、漫画・朝基まさし『マイホームヒーロー(1) 』(ヤンマガKCスペシャル)
 ただ、本作に関してはその辺の不安は少ない。ドラマ『マイホームヒーロー』は「ドラマイズム」という枠で放送される。同枠では過去に『闇金ウシジマくん Season3』『やれたかも委員会』『明日、私は誰かのカノジョ』といったアダルト向けやバイオレンスな漫画原作のドラマがいくつも放送されてきた。

 もちろん、漫画通りとはいかずに穏やかにはなっている部分も多いだろうが、原作の良さを壊さずに過激なシーンも真っすぐに表現してくれるだろう。