「サッカー以外は日本の市場に近い感じがします。今年7月の売れ筋もあまり傾向は変わっていないですね。サッカー王国だということもよくわかります。これは数字で市場規模を追ったものですが、直近の数字では3177億円。スペインは人口が4700万人くらいですが、成長のペースが早くて、まだまだ伸びていきそうですね」(加藤氏)

 右肩上がりの成長を続け、勢いを感じさせるスペインのゲーム市場。ジャンルごとの人気ではアクションに次いでRPGが高く、スポーツとRPGの人気の高さに特徴があるようだ。

「RPGって日本ではすごい人気ジャンルなので、日本とスペインの親和性があるのかなと思います」(加藤氏)

 スペインに拠点を置く開発スタジオの分布を示した地図では、首都マドリードや第二都市のバルセロナ、カタルーニャやアンダルシアにも多くのスタジオが拠点を構えているとのことで、トークセッション後半ではスペイン国内におけるヒットタイトルの数々も紹介された。

 中締めの挨拶には、『ストリートファイターⅡ』、『キングダムハーツ』シリーズ、『スーパーマリオRPG』『パラサイト・イヴ』『聖剣伝説』など、多数の名作ゲームで音楽を手がけた作曲家・下村洋子氏が登壇。