EdTech教材を提供するInspire High社は、さいたま市と連携し「不登校等児童生徒支援センター(Growth)」にて「Inspire High」のプログラムを活用した授業を実施する。
子どもたちに第3の居場所を
さいたま市の「不登校等児童生徒支援センター(Growth)」は、不登校や病気等で長期欠席をしている児童生徒が、オンライン学習等のICTを活用した学習支援活動等を通して、学ぶ喜びや人とのつながりを実感し、社会的に自立していくことを目指している。
子どもたちに、学校でも家庭でもない「第3の居場所 サードプレイス」を提供していきたいという願いや思いが込められ、令和4年4月からスタートした。
世界中の創造力と10代をつなぐ
「Inspire High」は、世界中の創造力と10代をつなぐEdTechプログラム。
世界中で活躍する大人たちの多様な生き方や価値観・社会課題に触れ、「答えのない問い」に挑戦することで、自己理解/表現力を養うと同時に、全国の10代と意見を共有することで他者を知る心も育む。
長期欠席をしている児童生徒に向けて
今回の連携により、さいたま市の長期欠席をしている児童生徒がオンラインで「Inspire High」の授業を受けることで、自宅にいながら多様な大人の生き方や価値観に触れることが可能に。また、全国の同年代の考えを知り、意見交換をすることで、他者とのつながりや自己理解が深まることを目指している。
児童生徒は、メタバース空間を活用したバーチャル教室で「Inspire High」の授業に参加可能。初回授業は9月12日(火)に実施され、約40名の児童生徒が「Inspire High」を体験した。
「勉強する意味ってなんだろう?」というテーマの元、詩人や社会起業家、クリエイティブディレクター等、様々な大人の考えを聞いた上で、自分自身が「将来勉強してみたいこと」について考えて投稿。また、全国の同年代の投稿に対して、感想コメントを送る「フィードバック」と、印象に残った言葉を深掘り、今後やってみたいことを考える「リフレクション」にも挑戦した。
今後の授業予定
「不登校等児童生徒支援センター(Growth)」は今後、月2回程度「Inspire High」の授業を実施する予定だ。より多くの大人の考えや価値観に触れることで、児童生徒の視野が広がるきっかけを作りたいと考えているそう。
また、回数を重ねることで自身の投稿が蓄積され、考えの変化や大切にしている価値観に気づく機会を届けていく。