過去に根菜キャバレー、合わせみそ、といった結成間もないコンビが決勝に行く事があった。これを見て多くの女性芸人の勇気を与えたりもした。そしてSKE48から福士奈央のように毎年参戦し準決勝に何度も勝ち進んでいる組もたくさんいる。大会当日まで気を抜かなければ勝利の女神は微笑む事もある。他業種のピンで準決勝まで勝ち進むのは、本人の頑張りも当然あるが、他の出演者への決勝の意欲を後押ししてくれる。
M-1グランプリだとまず1回戦自体合格しない、下手したら参加制限の15年間ずっと1回戦敗退なんてコンビもいる。途中で挫折し結成15年過ぎた途端に解散なんてことも少なくない。その点THE Wは芸歴の参加制限がない。早く売れたい気持ちがあるのなら、THE Wの出場は避けて通れないところはある。
M-1グランプリの決勝はカッコよくお笑い芸人誰しもが注目する最高峰漫才賞レースである分、他の大会の優勝者がライブシーンでいかに名を上げていても予測していないところで敗退する。都市伝説が生まれやすいのもM-1グランプリで、こういったやり方をすると受かりやすい、こういったやり方をすると落とされるなどと各所のライブで色々出てくる。要するに決勝までの道が険しすぎて、ネタの精度以外の所に目がいってしまうのだ。
現実逃避をしてしまう芸人が出てくるのもM-1グランプリの特徴だが、地に足つけて参加できるのもTHE Wの魅力でもある。女性だけとはいえ決勝は年々レベルが高くなってきており、超絶面白いネタばかりなのも素晴らしい。THE Wは今までにない、お笑いジャンルで女性だけが集まりネタで勝負するという事がなかったので、言わば新大陸発見と同じでこれからのお笑いの新しいジャンルが生まれたわけです。
第1回から様々なジャンルが生まれることに賛否両論があり、著名人ですらあまりよく言わない方もいた。まさに新しい物が誕生した時に警戒される現象が起き、これからもTHE Wは伸びしろしかない。