「デニッシュ」は、デンマークが発祥のパン。
生地にバターを折り込んでパイのように仕上げているのが特徴です。外はサクッと中はふんわりとした食感で、バターのリッチな味わいが魅力ですよね。
今回は、そんなデニッシュに具がたくさん乗った、見た目も味わいも楽しめる全国のおすすめデニッシュをご紹介。
知れば知るほど奥深いデニッシュの世界を堪能してください!
特有の香りと酸味を持つ野菜「ルバーブ」を使ったデニッシュが大人気!東京都江東区清澄白河『Boulangerie Panta Rhei(ブーランジェリーパンタレイ)』
清澄白河駅から徒歩1分ほどの場所にある『Boulangerie Panta Rhei(ブーランジェリーパンタレイ)』
毎日食べたくなる日常のパンをコンセプトに、地元のお客さまがデイリーに食べられるパンを目指して作っているパン屋さんです。
店名の「Panta Rhei」は、古代ギリシアの哲学者ヘラクレイトスの思想「万物は流転する」から、常にお客さまの要望に応えて変化していく店にしたいという思いが込められているそう。
「パティシエとして13年働いてきましたが、独立を考えたときにケーキのように特別な日のものだけではなく、毎日食べてもらえるパンを作りたいと考えて、5年間修行し独立したという流転を繰り返している自分自身も表しています」と、店主の伊丹さんがオープンのきっかけを教えてくれました。
ルバーブのデニッシュ
『Boulangerie Panta Rhei』で、おすすめのデニッシュの1つが「ルバーブのデニッシュ 」です。
デニッシュ生地にアーモンドクリームと、特有の香りと酸味を持つタデ科の野菜であるルバーブを焼き込み、シュトロイゼルが散りばめられたデニッシュ。甘味とルバーブの酸味のバランスと、そして食感のコントラストがポイントなんだとか。
ここでしか味わえない「ルバーブのデニッシュ」、とても気になりますよね。
モンブランデニッシュ
また、10月から販売予定の秋季限定「モンブランデニッシュ」は、生地にアーモンドクリームを絞って焼き上げ、ラム酒を効かせたマロンクリームを絞り、栗の渋皮煮をのせています。
デニッシュのこだわりを伺うと、「食感を大事にしています。サクサクというよりザクザクという食感としっとりしたフィリングとのコントラストが強く出るようにしています」と、店主の伊丹さん。
また、「食感が損なわれてしまうので、パンやデニッシュはできるだけ早くお召し上がりください」とのこと。
天気の良い日は、隅田川を散歩しながら『Boulangerie Panta Rhei』のできたてのデニッシュを頬張るのがおすすめですよ。
- ■お店情報
Boulangerie Panta Rhei(ブーランジェリーパンタレイ)
住所:東京都江東区三好1-6-7
営業時間:10:30〜15:00
定休日:月曜日・木曜日・金曜日
ザクッパリッの食感と滑らかなカスタードクリームがたまらない!東京都渋谷区代官山デニッシュ専門店『Laekker(レカー)』
代官山駅から徒歩6分ほどの場所にある『Laekker(レカー)』は、2019年10月にオープンしたデニッシュ専門店です。
1つの素材に集中することで、より良い品を作れるのではないかと考え、デニッシュ専門店をオープン。
「人にあげたくなる、ご褒美になるデニッシュを。」をコンセプトに、店内にはまるで宝石のようにうつくしいデニッシュが並びます。
ヴァームデニッシュ
『Laekker』のおすすめデニッシュは、注文が入ってから滑らかなカスタードクリームを詰めているという「ヴァームデニッシュ」。オープン当初からお店に並ぶ定番のデニッシュです。
デニッシュ生地は、ザクッパリッという食感に焼き上げ、なるべく軽く仕上がるように気をつけているんだとか。
全体の仕上がりも重くなりすぎないようにカスタードは卵黄と北海道産の高脂肪牛乳で炊き上げているそう。オーガニックのバニラビーンズも加えて蒸らし、牛乳にしっかりと香りを移しているというこだわり。
旬のフルーツを使用したフルーツデニッシュ
ほかにも、旬のフルーツを使用したデニッシュがおすすめ。
季節によってラインナップが変わっていきます。現在は、黄桃のコンポートをデニッシュにたっぷり乗せたフルーツデニッシュや、上に乗せるだけでなく、アーモンドクリームと中にもイチヂクを入れたフルーツデニッシュなど、さまざまな旬のフルーツデニッシュが味わえます。
週替わりのお惣菜デニッシュ
フルーツデニッシュはちょっとした差し入れや、スイーツの変わりに。週替わりで店頭に並ぶお惣菜デニッシュは、ワインと一緒に合わせて食べるのがおすすめと教えてくれました。
デニッシュ生地を使用した「デニッシュラスク」なども販売しているとのことで、デニッシュ専門店『Laekker』で存分にデニッシュの世界を楽しんでみてくださいね。
- ■お店情報
Laekker(レカー)
住所:東京都渋谷区代官山町9-7サインビューハイツ代官山 103号室
営業時間:10:00〜売り切れるまで
定休日:月曜日・火曜日・水曜日
※Instagram DMにて取置きが可能(前日20時まで受付/17時までお渡し可能)
旬のフルーツがたっぷりのった季節限定フルーツデニッシュがおすすめ!神奈川県横浜市青葉区『丘の上のパン屋』
田園都市線たまプラーザ駅からバスで約10分の場所にある『丘の上のパン屋』
こちらのお店では、身体に優しい素材選びにこだわったパンと、くつろぎの時間を味わうことができます。
2018年4月の開店以来、遠方からもパン好きが足しげく通う人気ベーカリーです。
特におすすめなのは、季節限定のフルーツデニッシュ。
その時期の旬のフルーツを贅沢に使っていて、中にはカスタードクリームやマスカルポーネクリームなどの自家製クリームがぎゅっと詰め込まれています。
フルーツに合わせてクリームの種類や量を変えているとのことで、上にのったフルーツ以外の味わいの変化も楽しいですよね。
プラム(貴陽)のデニッシュ
現在(2023年9月時点)は、大好評の「さくら白桃のデニッシュ」をはじめ、「ナガノパープル」や「シャインマスカット」など、毎年大人気のデニッシュが勢揃い。
「台湾パインのデニッシュ」や「プラム(貴陽)のデニッシュ」など、普段出合わないような季節のフルーツデニッシュも店頭に並びます。
デニッシュのほかにも、大人気なのが美しい焼き色の「エッグタルト」
27層に重なる薄いパイ生地のサクサク、パリパリの食感の中に詰め込まれた濃厚なアパレイユは、高温で焼き上げることでプリッとした弾力が実現。甘みは控えめで、舌の上でとろける口どけに思わずうっとりしてしまいます。
『丘の上のパン屋』にはテラス席もあるので、天気の良い日に季節限定のフルーツデニッシュやエッグタルト、ドリンクを味わいながら、緑に囲まれて至福のひとときを過ごしてみてくださいね。
- ■お店情報
丘の上のパン屋
住所:神奈川県横浜市青葉区美しが丘西3-8-8
営業時間:9時〜17時
定休日:月曜日・火曜日
カラフルなデニッシュがズラッと並ぶ。見て楽しい、味わっておいしい!大阪府大阪市城東区『Boulangerie Roche(ブーランジェリー ロッシェ )』
大阪府大阪市の地下鉄中央線深江橋駅から徒歩3分ほどの場所にある『Boulangerie Roche(ブーランジェリー ロッシェ)』
「パンという身近なもので日常の中にときめきと幸せを提供したい」というコンセプトで2021年3月にオープンしたベーカリーで、店内には毎日70種類前後のパンが並びます。
『Boulangerie Roche』のデニッシュは、北海道産の発酵バターを使用し、風味よく仕上げているのが特徴。
旬のフルーツや食材を使用し、1年を通してさまざまな種類のデニッシュが展開されます。店頭にズラッと並んだデニッシュは、眺めているだけでワクワクしますよね。
(写真中央)オレンジデニッシュ
そんなこだわりのデニッシュの中でも、特におすすめなのは「オレンジデニッシュ」だそう。
サクサクのデニッシュに、たっぷりのカスタードクリームとディプロマットクリーム(カスタードクリームにホイップ
また、デニッシュの上にのったオレンジは、自家製シロップとリキュールで一晩風味づけをしているんだとか。ぜいたくな大人の味わいが口いっぱいに広がります。
選ぶ楽しみと食べる楽しみを味わえる幸せな時間を『Boulangerie Roche』で過ごしてみてください。
- ■お店情報
Boulangerie Roche(ブーランジェリー ロッシェ)
住所:大阪市城東区永田4-13-12 ラポルテ石川1F
営業時間:水曜日〜土曜日10:00〜19:00/日曜日・祝日10:00〜18:00
定休日:月曜日・火曜日
農家さんの思いを大切に、素材と手作りにこだわる。福岡県福岡市東区『pain du lievre(パン・ドゥ・リエーブル)』
福岡市東区香住ヶ丘に2021年7月にオープンした『pain du lievre(パン・ドゥ・リエーブル)』
九州産のフルーツや野菜を中心に使ったデニッシュ専門店で、旬の食材を中心にすべて手作りのお店です。農家さんが思いを込めてていねいに育てたこだわりのフルーツや野菜に触れ、お客さまに届けたいという思いでお店をオープン。
余計な味付けは極力避け、既製品は一切使用しないパン作りをコンセプトにしているといいます。
店名の由来は、野うさぎが自然を駆けめぐりおいしいものを調達するイメージでつけたのだそう。
クレーム・ド・クーシュ
このお店で大人気のデニッシュが、「クレーム・ド・クーシュ」
サクサクバリバリのクリームやバターを一面に塗ってできる層「クーシュ」の中に、オーダーが入ってから特製ディプロマット(カスタードクリームと生クリーム)をたっぷりと絞っています。
見た目だけでも、生地のサクサクバリバリの食感が伝わってきますよね。
ほかにも大人気のフルーツ系デニッシュは、四季折々のおいしい果物をぜいたくに使用し、素材の味を引き立てるようにクリームは控えめの甘さにしているんだとか。
豪快に乗ったフルーツは、見ているだけでもワクワクします。
また、フルーツ系デニッシュはケーキ箱で渡していて、帰ってからそのケーキ箱を開けるときに、宝石箱を開けたような感動を届けたいという思いがあるといいます。
大切な人へのプレゼントや記念日、自分へのご褒美にぴったりのデニッシュです!
ティラミスのデニッシュ
食べる直前にピペットからコーヒーリキュール入りシロップを中に絞って食べるそう
「イートインでは、冷たいデニッシュや温かいデニッシュの温度や食感を楽しんでほしい」との店主の想いから、家とお店とで違った楽しみ方ができる『pain du lievre』のデニッシュ。
デニッシュ以外にも、デニッシュ生地を使った焼き菓子でザクザク食感の「クロッカン」や昔ながらのトラディショナルな「フランスパン」がおすすめです。
農家さんの思いを大切に、手作りにこだわった『pain du lievre』のデニッシュやパンで至福のひとときを過ごしてみては?
- ■お店情報
pain du lievre(パン・ドゥ・リエーブル)
住所:福岡県福岡市東区香住ヶ丘6-4-3 1F
営業時間:10:00〜19:00
定休日:月曜日・火曜日(変動あり)
店名をイメージした、まるで満月のようなデニッシュがおすすめ!北海道札幌市中央区『Over the moon(オーバー ザ ムーン)』
2022年6月にオープンした『Over the moon(オーバー ザ ムーン)』は、「白い恋人」で有名なISHIYAが展開する『22%MARKET(ニジュウニパーセントマーケット)』内のベイクショップです。
店名の意味は、「月を越えるくらいとってもしあわせ」。お客さまにしあわせな気持
ちになってもらいたいという願いを込めてつけたそう。
いちごのデニッシュ/ブルーベリーのデニッシュ/キャラメルバナナのデニッシュ
『Over the moon(オーバー ザ ムーン)』おすすめのデニッシュが、フルーツデニッシュ。
サクサクのデニッシュ生地に、さわやかなフルーツやクリームを飾ったケーキのようなフルーツデニッシュ。
毎日店内で焼き上げたデニッシュにていねいにクリームを絞り、飾りつけていきます。バターの香りとサクっとした食感が特徴。保冷剤の入った箱で持ち帰ることができるので、スイーツのように差し入れにしても◎!
ムーンクリームデニッシュ
こちらは、店名の『Over the moon』をイメージして作られた、まるで満月のようなデニッシュ。
サクサクのデニッシュ生地の中には、チーズムースとカスタードクリーム、いちごを1粒包み込み、パッションフルーツのジュレでコーティングしているそう。さっぱりとした味わいなので、ペロリと食べられます。
デニッシュ以外にも、店内で焼き上げる「カヌレ」はリピーターも多い人気商品。外はサクっと、中はもっちりとした食感で素材の味をシンプルに味わえます。また、お酒を使用していないのでお子さまにも安心して食べられるのが魅力。
お店のすぐ近くには大通公園があるので、天気の良い日に公園で一息つきながらデニッシュを味わうのもおすすめなんだとか。
忙しい毎日のなかで、『Over the moon』のデニッシュやカヌレを味わって、しあわせな気持ちを感じてみてください。
- ■お店情報
Over the moon(オーバー ザ ムーン)
住所:北海道札幌市中央区大通西4-6-1 札幌大通西4ビルB2F
営業時間:10:00〜20:00
定休日:年末年始
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味はもちろん、見た目もかわいいデニッシュは、大切な人へのプレゼントや自分へのちょっとしたご褒美にぴったりですよね。過ごしやすい気温で秋のピクニックや散歩のおともにもおすすめのデニッシュ。
デニッシュの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。
※記事公開時点の情報です。最新の営業情報は、お店のSNSなどでご確認ください。