初めてハワイに行ったとき、「なぜ海が近いのに日本のように潮の香りがしないんだろう?」と思いましたが、同じように感じた方も多いのではないでしょうか。

今回は、ハワイではなぜ潮の香りがしないのかをまとめてみました。

 

そもそも潮の香りとは?

日本の海ではなぜ潮の香りを感じるのかという理由の前に、「臭いの元」を調べてみました。

「潮の香り」と呼ばれる「臭いの元」は海の植物性プランクトンの死骸から発生する「ジメチルスルフィド(DM)」という成分です。

これがなんと、お口のいやな臭いの元となる成分で、大気中に放出されると雲を作る働きがあるといわれています。

このジメチルスルフィドの放出を把握することで地球の気象を知ることができるため、色々な研究が進められているようですよ。

さて、日本の急で短い川に流され、植物プランクトンは海に放出されます。

この植物性プランクトンを海洋プランクトンが食べると植物性プランクトンは消化されて排泄され、死骸になってあの潮の香り、ジメチルスルフィドを出すという流れです。