今年は2021年の東京五輪以来の「スポーツイヤー」と言われて久しいが、スポーツイベントをめぐって明暗がくっきりしている。

 夏の高校野球「全国高等学校野球選手権大会」は、宮城の仙台育英高校と決勝で戦い、神奈川の慶応高校が大正時代の第2回大会以来、107年ぶり2度目の優勝を果たすなど盛り上がった。

「今大会は当初、プロ注目の選手が例年以上に少なくて話題もまばらだったが、終盤になって髪を丸刈りしない“新時代”の高校球児が駆け上がり、大きな話題を呼ぶことになりました」(アマ野球関係者)

 中継視聴率はもちろんのこと、「テレビ朝日系列で毎晩放送される『熱闘甲子園』も注目度は高い。企業イメージアップにもかなり貢献したので、来年もコカ・コーラが一社提供でCM枠を買いきるだろう」と広告会社幹部は語る。