クリスチャン・ディオールの人気香水「ヒプノティックプワゾン」とは
クリスチャン・ディオールの香水の中でも人気の一つが「ヒプノティックプワゾン」です。ここでヒプノティックプワゾンの魅力についてご紹介します。
ヒプノティックプワゾンは個性的
ヒプノティックプワゾンは1996年にディオールのクリエイティブ・ディレクターに就任したジョン・ガリアーノの監修のもと、名調香師として名高いアニック・メナードによって生まれました。
ヒプノティックプワゾンは「眠りを誘う毒」という意味で、香水に「毒」という名前を付ける段階で、一流ブランドならではの遊び心が感じ取れます。
香水はそのボトルデザインにもブランドが込めたメッセージが詰まっています。どこか毒々しい印象を与える赤いリンゴのようなボトルデザインと香りがマッチして、クリスチャン・ディオールの香水を代表する商品の一つとなりました。
ヒプノティックプワゾンの香り
ヒプノティックプワゾンの香りは、アーモンドとバニラ、そしてアニスとリコリスの組み合わさった匂いがジャスミンを中心にふんわりと広がり、甘さと香ばしさの両方が感じられる絶妙なバランスを保っています。
女性らしい甘い香りの中に、まるで一滴の毒を垂らしたような妖艶な香りは、一度嗅いだら記憶にしみ込むような印象を感じることでしょう。
フランスを代表する女優の一人、メラニー・ロランがヒプノティックプワゾンの宣伝をしたこともあります。フランスではどちらかというと清楚な印象の強い女優のメラニー・ロランがヒプノティックプワゾンを身にまとい、妖艶な女性像を演じているということでも話題となったCMです。
2度のリニューアルで甘さが引き立つ
初代ヒプノティックプワゾンは1998年に発売されましたが、その後2008年にDior専属の調香師であるフランソワ・デュマシーがリニューアルしています。
これまでの香りのイメージはそのままに、プラムやココナッツ、アプリコットなどを使用して最初のヒプノティックプワゾンよりさらに濃厚な甘さが感じられる、おいしそうな香りになっています。
そして2014年に再びフランソワ・デュマシーの調香により、これまでのイメージを一新してシンプルで軽やかなオリエンタルバニラの香りへと変貌しています。より日常使いがしやすい香りになったといえるでしょう。