『SAND LAND』初日満足度ランキングでは1位を獲得したが……
「しかし、ふたを開けてみると、『SAND LAND』は6位という微妙な順位からのスタートとなりました。『ONE PIECE FILM RED』や『THE FIRST SLAM DUNK』と比べると、“子ども向け”の印象が強めの作品ですが、夏休み真っ只中ですし、公開のタイミングは悪くないはず。実際、同映画を鑑賞したネットユーザーの間では『親子そろって楽しめた』『面白くてメッセージ性もあって、子どもと見に行ってよかった』との感動の声が多数寄せられています」(同)
ほかにも「ずっと鳥山先生のファンですが、子どもの頃みたいにワクワクできる作品」「鳥山ワールド全開で最高」などと好意的な感想が飛び交っており、映画情報サイト「Filmarks」の「初日満足度ランキング」でも『SAND LAND』が1位を獲得していた。
「鑑賞者からは絶賛されているものの、作品の出来が集客につながっていない印象です。ちなみに、『ONE PIECE FILM RED』は国内での興行収入が最終的に約197.1億円、『THE FIRST SLAM DUNK』は異例のロングラン中で、興収は8月20日時点で約153.6億円。この2作品の配給は東映ですが、『SAND LAND』と同じ東宝配給でも、『ジャンプ』の人気漫画原作のアニメ映画だと、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(2020年10月公開)が最終興収約404.3億円、『劇場版 呪術廻戦 0』(21年12月公開)が最終興収約138.0億円を記録しています」(同)
こうした実績もあるだけに、東宝サイドは『SAND LAND』にも期待していたとみられるが、「スタートダッシュを決められなかっただけに、大ヒットは難しいかもしれません」(同)という。
夏休みが終わる前に口コミが広がり、集客につながればいいが、果たして……。