◆「SNSで発言力が高いファン=強い」昨今の推し活事情
――1話で雅の推しの愛瑠が脱退し、そのことがスマホ画面に映し出される構図がありました。そのほかにも、ネット掲示板のカットが挟まれるなど、SNSやインターネットを意識させる描写が目白押しですよね。
オガワサラさん(以下オガワサラ):そうですね。特にコロナ禍の真っ只中は、現場がない分「SNSで発言力が高いファン=強い」イメージがついてしまった界隈もあるように感じました。だからSNSが動いている感じは、作品の中でも意識したくて。そもそも推し活に強いも弱いもないはずなんですけどね。
――ストーリーが進んでいく中で“繋がり”(ファンとアイドルがプライベートで関わりを持つこと)について描いた部分もありましたが、その結末は予想外でした。
オガワサラ:そうですよね。あわよくば推しと繋がりたいと思っている方は現実にいると思います。ただその一方で、繋がった先に感じるかもしれないこと、なぜ推しているかにたいする1つのスタンスを描きたかったんです。
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