ケイト・ウィンスレットケイト・ウィンスレット Photo : Shutterstock

女優のケイト・ウィンスレット(47)が、新作映画『Lee(原題)』を完成させるために、スタッフの給料を自腹で支払ったのだという。

アントニー・ペンローズによる1985年の伝記「The Lives of Lee Miller」を映画化した伝記映画で、ケイトはモデルから第二次世界大戦の写真家となったリー・ミラーを演じている。ケイトとプロデューサーのケイト・ソロモンは、この映画についてヴォーグ(戦時中に本物のミラーが撮影した写真誌)に語り、先週ヴォーグ・ワールドのレッドカーペットに登場したケイト・ウィンスレットが、スタッフのギャラを支払っただけでなく、ケガをしていてもスケジュールをこなしたことを明かした。

撮影初日、ケイトは、フランスの都市サン・マロの通りをリーが走るシーンのリハーサルをしていたとき、足を滑らせて背中を負傷した。「背骨に巨大な血腫が3つもできたの。立っているのもやっとだったわ」とケイトは明かし、痛みをこらえながらも、どうにか過酷なスケジュールをこなしたと明かした。

また、スタッフの給料を支払っていたことについては、この映画の資金調達が「不安定」であったことが明かされ、プリプロダクション中のある時期、彼女は、事態を継続させるために2週間分の給料を個人的に負担したのだという。プロデューサーのケイト・ソロモンは、ケイト・ウィンスレットを「不屈の精神」と評し「ケイトが映画を支えてくれた」と感謝の気持ちを述べた。

ちなみに、本物のリー・ミラーの息子で伝記作家のアントニー・ペンローズは、『タイタニック』を観たとき、ケイト・ウィンスレットは素晴らしいリー・ミラーになるだろうと思ったと明かしている。「何年も前に『タイタニック』でケイトを観たとき、私が気に入ったのは、彼女が濡れることや汚れること、水に落ちること、乱暴されることを恐れないことだった。彼女ならすばらしいリー・ミラーになれると思いました」とペンローズは語っていた。

『Lee(原題)』は今月初めにトロント国際映画祭でデビューしたが、いつ劇場公開されるかは不明である。