今回は「発条」「嘱望」「奔走」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
1問目はこの漢字から!「発条」
今回の難読漢字クイズは「発条」です。
「発」も「条」、それぞれは簡単な漢字ですが、「はつじょう」以外の読み方に心当たりはあるでしょうか?
では、3つのヒントを見てみましょう!
「発条」の読み方のヒントは?
1.「発条」をひらがなにすると4文字になります!
2.『「欠伸は頭の中の発条が弛んでいる証拠だよ」』佐々木邦「ガラマサどん」より引用
3.玩具、時計、器具、機械など、現代社会に無くてはならない存在といえます。
正解は…
正解は「ゼンマイ」でした!
「発条(ゼンマイ)」は「溌条」とも書き、「バネ」とも読みます。
弾力性のある薄い帯状や線状の金属を渦巻形に巻いたもので、巻き締めて、ほどけようとする力を動力として利用する仕組みです。
山菜の薇(ゼンマイ)の芽に形状が似ているところから名付けられました。
ちなみに自動車用のバネで世界トップシェアを誇る「日本発条株式会社」は「にっぽんはつじょう株式会社」と読みます。
発条仕掛けの歴史
江戸時代の茶運び人形や弓曳童子といったからくり人形は発条仕掛けでした。
当時の記録によると金属ではなく「クジラのひげ」が使われていたそうです!
また、1612年にはスペインから徳川家康へ発条式時計が贈られた記録が残っています。
2問目はこの漢字!「嘱望」
「嘱望」の読み方をご存じでしょうか?
「嘱」の字は「属」とよく似ていますが「ぞくぼう」と読むのは間違いですよ。
普段の生活であまり耳にしない言葉ですが、改まった場で聞いたことがあるかもしれません。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「嘱望」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇」の5文字です
- 意味は、将来に期待することです
- 「彼は将来を嘱望される新入社員だ」のように使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「嘱望」の読み方!正解は!?
正解は「しょくぼう」です!
「嘱望(しょくぼう)」は「属望」と書くこともでき、意味や読み方は同じ。
嘱望とはヒントでも紹介したように、将来に期待するということです。
「嘱」の字は「嘱む(たのむ)」とも読み、「たのむ、まかせる、ゆだねる」といった意味を持ちます。
さらに「望」という字には「ねがう、まちのぞむ」という意味があるため、これらの2つの字が重なることで「将来に期待する」という意味になるのです。