最近、特番のMCを務めることが多いという見取り図だが、盛山が「その8割くらいに伊集院さんがいてくださる」と明かすと、伊集院が「最初に特番やったとき、すごい自然にリリーくんが『ヒカルさんヒカルさん』と言ってきて」と第一印象を語り、そのときに「あの子面白いな」と感じたことで、2人の番組オファーを受けたいと思うようになったと、そのきっかけを語った。
また、この日のテーマである「天下」について、伊集院は自分がそれを語る企画に合っていると感じた理由として「天下を取ろうという意識を一度も持ったことがないから、若手のころから“この人、天下取るのかな”とか俯瞰(ふかん)で見てきた」としながら、見取り図が天下を取るために大事なのは「(見取り図にとっての伊集院自身のような)面白いと思っている先輩とか、あいつがやるんだったら引き立ててやろうって思ってる人」だと、初手から核心を突く発言。また「吉本には、その振りをしてクビを狙ってるやつがいる」と指摘すると、見取り図の2人も思い当たる節が大いにあったようで、タジタジになっていた。
さらに伊集院は「天下」としてフットボールアワー・後藤輝基、麒麟・川島明という具体名を挙げたうえで、「(彼らはMC時に)他事務所からいってた気がする、下手すりゃ他ジャンルからいってた」と、吉本所属の一漫才師からMCに駆け上がっていった2人の手法を解説し、見取り図の2人も感心しきりだった。
続いて、見取り図が千鳥とかまいたちの名前を挙げると、伊集院は「千鳥って特殊な例だよね、ホントに天才だから(中略)分析しても無駄だと思う」と絶大な評価を与え、見取り図について「ほかの若手と違うところは、リリーくんの色気と奇人性」だとして、それが武器であると同時に“諸刃”であると忠告。女性スキャンダルへの注意を促し、盛山晋太郎には「これ以上太っちゃダメだよ!」と断言した。
そのほか、島田紳助や所ジョージら超大御所の“天下タレント”についても明快に分析して見せた伊集院光。芸歴39年を経て、事務所の垣根を越えて頼られる存在になっているようだ。