「朔風」の読み方をご存じですか?

「風」はよく使う漢字ですが「朔」はあまりなじみがありません。

いったい何と読むのでしょうか?

「朔風」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「○○ふう」の4文字
  2. 音読みです
  3. 「朔」は方角をあらわしています

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「朔風」の読み方、正解は・・・


正解は

「さくふう」

です!

「朔」は月のはじめの日をあらわす文字ですが、方位をあらわすとき一番目の「子(ね)」が北に配置されることから北という意味も持っています。そのまま「きたかぜ」と読むこともあります。

「朔風払葉」

古代中国で1年の季節を24に分け(二十四節気)更に3つに分けた「七十二候」という方式が考案されました。これが日本でも気候に合わせて改訂され、現在でも使われています。

この中に「朔風払葉」という言葉があります。「きたかぜ(さくふう)このはをはらう」と読み、11月終盤をあらわす言葉となっています。冷たい木枯らしが木の葉を落としていく季節ということです。これは中国では別の言葉(「天気上騰地気下降」)ですが、初冬の雰囲気をよくあらわしています。

紅葉した木の葉が風に飛ばされる季節になったら「朔風」の読み方を思い出してくださいね。