そのほかにも『だが、情熱はある』の中では、南海キャンディーズが所属する吉本興業内の様子が描かれるシーンが多いが、一方のオードリーについては、所属するケイダッシュステージに関する描写は極めて少ない。

チャンス大城が演じるケイダッシュステージの社長が、当時「ナイスミドル」というコンビ名で活動していた若林と春日に改名を提案し、「うにいくら」と「オードリー」のどちらかから選ばせるというシーンがあったくらいで、オードリーのマネージャーもほとんど登場しないのだ。

 タレントにとってマネージャーは、もっとも身近でなくてはならない存在。にも関わらず、どうして若林のマネージャーはドラマ内で描かれないのだろうか。ある芸能事務所関係者はこう話す。

「当時のオードリーのマネージャーさんは、とにかく所属芸人と折り合いが悪かったんですよね。もしもドラマでそのマネージャーのことを詳しく描いたら、かなりイヤな役になってしまう。実在する人物をそういう形で描くのはちょっと難しいと思います。