オープニングこそ快調でしたが、Xは共演者のベテラン陣のことをまるで知らないのがバレバレ。スタジオは一気に白けたムードになりましたが、Xはそのあとも、カンペを思いっきり棒読みしたり、ワイプでまったくリアクションを取らなかったりといった凡ミスを繰り返し、ビミョーな雰囲気のまま収録は終わりました。おそらく、Xは普段まったくテレビを見ておらず、いわゆる“テレビのお約束”がわからなかったのでしょう」
YouTuberはテレビに出れば登録者数が増える、テレビ局側はYouTuberが抱えている登録者数が魅力的──うまくやればWin-Winだったはずだが、机上の理論どおりにことが進むほど甘くないということ。Xのケースは、YouTuberを起用した番組の責任だが、これがアイドルなら話は変わってくる。
民放の某バラエティ番組のスタッフは昨年、人気アイドルグループのメンバーの発言に、ディレクターが露骨にイラついている場面に遭遇した。
「番組のコーナーで、ゲームに勝ったら好きなものをプレゼントする企画があった際、あるアイドルが『家にテレビがないからテレビがほしい!』と言ったんです(笑)。すかさず、司会の芸人が『自分たちが出る番組を見てないのかよ!』とツッコみましたが、そのアイドルはヘラヘラと『はい』と答えるだけ。さらに、別のアイドルも『ヒマな時間はずっとスマホでYouTubeを見ている』と話したため、ディレクターは完全に呆れ顔でした。
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