◆知らない間に自分の名前が使われていた
ある日、A子からのDMはピタリと止まったそう。しかし、さらに厄介なことが続きます。
「A子は、私が子どもに着せている服のお店や、サンプル商品を提供してくれている企業に問い合わせをするようになりました。しかも、私の名前を先方に伝えた上で、『感想を書くから商品を使わせて欲しい』とか『子どもの撮影をするから服が欲しい』とか。もう、荒らしに近い行動を始めたのです」
先方からの連絡で事態を知った莉里さんは、信用を失ったと絶望したそう。
◆泣き出したママ友…反省してくれて和解
A子の非常識な行動に怒りを抑えられなくなった莉里さんは、ついに彼女に気持ちを伝えました。
「もう、私のインスタを見ないでもらえないかな? 勝手に私の名前を出して問い合わせるのは、ルール違反だと思うよ」
莉里さんがそう言うと、A子さんは顔をくもらせたかと思うと、うつむいて泣き出したそうです。
「A子は声をあげて号泣していました。彼女も相当溜め込んでいたのだと思います」
そもそもインスタの世界を教えたのは莉里さん。きっかけを作った自分にも非があると、泣きじゃくるA子さんを抱きしめて和解したそうです。
「そんな事があってからは、SNSにのめり込まないように、息抜きとしてお互い楽しく発信ができるように、2人で一緒にルールを決めることにしました。それから、聞きたい事や相談がある時は、向き合ってきちんと顔を見ながらしようねと約束しました」
互いにとって心地良い距離が持てれば、ママ友は大切な存在になるのかもしれません。
<取材・文/maki>