クレジットカードキャッシングやカードローンの場合
クレカキャッシングやカードローンの残高がある場合、クレジットカードを作るのが厳しくなるかもしれません。残高が多ければ多いほど、支払能力に影響がおよぶからです。
なお、クレジットカードのキャッシング枠は貸金業法の規制がおよぶ商品です。そのため、他のキャッシングやカードローンの残高が多い場合、クレジットカードの審査自体に通らなかったり、通ってもキャッシング枠が付与されなかったりするので注意しましょう。
こんな場合は厳しいかも
実際のところ、クレジットカードの審査基準が公表されているわけではないため「どういう状況なら審査に落ちるか」を断言することはできません。
しかし、以下のように支払能力に重大な影響が生じていると考えられる場合は審査に通るのも厳しくなりそうです。
✓直近で住宅ローンやクレジットカード・カードローンの延滞・滞納がある。
✓クレジットカード・カードローンの残高が多い。
まずは残高を減らしたり、延滞・滞納の状態を解決したりすることを先決にしましょう。
それでも作る方法は?
このような状況下で、どうしてもクレジットカードを作らなくてはいけない場合の選択肢は以下の2つです。
✓デポジット型のクレジットカードを作る。
✓家族に頼んで家族カードを追加発行してもらう。
借金がある状態で新規でクレジットカードは慎重に
借金があったとしてもクレジットカードを新規で作ること自体は可能です。
しかし、審査に落ちる可能性は否定できないうえ、仮に作成できても無節操な使い方をしてしまうとさらに借金が膨らんでしまいます。
「今、本当に必要なのか」を考えたうえで慎重に進めましょう。
文・荒井美亜(ファイナンシャル・プランナー)
税理士事務所、一般企業等の経理を経験して現在は金融マネー系ライターとして活動中。日商簿記検定1級、AFP(日本FP協会認定)、2級FP技能士、会計学修士号(立教大学)、貸金業務取扱主任者(試験合格)。