テイラー・スウィフト Getty Images for MTV
世界最大級のユース向け音楽&エンターテインメント・チャンネル「MTV」主催の音楽祭典「2023 MTV Video Music Awards(以下、VMA)」が、日本時間9月13日(月)に米ニュージャージー州のプルデンシャル・センターで開催された。
今年で40回目を迎えた「VMA」は、年間のもっとも優れたミュージック・ビデオやアーティストを決定する全米最大級の音楽授賞式。昨年同様、ニュージャージー州のプルデンシャル・センターを会場に豪華アーティストが観客を前に煌びやかなパフォーマンスが披露されたり、受賞者が発表されたりと、現地は大いに盛り上がった。
「VMA」のオープニングを飾ったのはリル・ウェイン。彼のヒット曲である「Uproar」(Tha Carter Vより)や新曲「Kat Food」を披露し、会場を沸かせた。続けて、オリヴィア・ロドリゴがステージに登場。彼女は今年「VMA」で6部門にノミネートされており、その実力を存分に発揮。約2年半ぶりにリリースされた彼女の最新ヒット曲「vampire」と「Get Him Back!」をパフォーマンスし、豪華なステージングとともにイベントは幕を開けた。
Stray Kidsは、最優秀K-POP・ビデオ賞を初受賞。受賞を発表され驚きを隠せないままステージに上がると、彼らは、ファンへの感謝の気持ちを伝えた。
リーダーのバンチャンは「まず、私たちを『VMA』に招待してくださったことに感謝します」と述べた後に、「この賞にはとても大きな意味があります」と観客に語りかけた。続けてフィリックスは「私たちのファン、STAYに感謝したいです。これからもたくさん見せていきたいので、応援をよろしくお願いします」とファンへの想いを伝えた。再びステージに登場した彼らは、受賞した楽曲「S-Class」のパフォーマンスを披露。パワフルな振り付けで会場は熱狂の渦に包みこんだ。
そして、こちらも初の「VMA」ながら受賞に輝いたTOMORROW X TOGETHERがステージに登場。「Sugar Rush Ride」で年間最優秀MTV PUSH パフォーマンス賞を受賞した彼らは、新曲の「Back for More」を初披露。ブラジルを代表するアーティスト、アニッタとのコラボレーションステージで、そのエネルギッシュな曲に華を添えた。
また、受賞コメントでは「今日の夜を永遠に忘れないだろう。MOA(TOMORROW X TOGETHERのファン)に感謝している」とファンへの想いを伝えた。
ビデオ・ヴァンガード賞を受賞したシャキーラは、「She Wolf」や、「Te Felicito」、そして「TQG」へと続いた彼女の代表的なヒット曲のメドレーを披露し、華やかな演出とともに会場を沸かせた。
アメリカのポップスター、テイラー・スウィフトは新曲「Anti-Hero」により、昨年自らが達成した年間最優秀ビデオ賞の最多受賞記録をさらに更新。多岐にわたる部門での受賞と合わせ、圧倒的な存在感を示した。特筆すべきは、彼女が受賞した最優秀ポップ・ビデオ賞のプレゼンターとして伝説的グループ、イン・シンクが22年の時を経て再結成し登場。会場は一体感に包まれた。
そして、クライマックスはヒップホップ50周年の壮大なセレブレーション。グランドマスター・フラッシュやニッキー・ミナージュ、リル・ウェイン、LL・クール・Jなど、ヒップホップ界を代表するアーティストたちが集結し、会場を最高潮に沸かせショーを締めくくった。
MTVでは、このイベントの模様を9月23日(土)21時30分より放送する。(再放送あり)