実写ドラマシリーズ「ONE PIECE」
実写版ドラマシリーズ「ONE PIECE」のプロデューサーが、頭の中にはすでに最低でも6シーズン、理想でいえば12シーズンの構想があると明かした。
13日、Netflix(ネットフリックス)による実写版ドラマシリーズ「ONE PIECE」のプロデューサーであるマーティ・アデルスタインとベッキー・クレメンツによるDeadline誌のインタビューが公開された。
「ONE PIECE」は今もっとも注目されているドラマシリーズとして、批評家やファンからの高評価も得て快進撃を続けている。そんな今作のインタビューにおいて、アデルスタインとクレメンツが一通りお気に入りのシーンやキャスティングについて語った後、話題は今後のシーズンに及んだ。
「6シーズンあっても半分しか描ききれないと思う」
インタビュアーが「視聴率データを綿密に分析することで知られるNetflixがドラマのシーズンをすぐに更新することは珍しいですが、みなさんはシーズン2に期待していますよね」と続編について切り出すと、アデルスタインはなんと「僕たちは12シーズン作りたいと望んでいるよ。素材はとてもたくさんあるからね」と膨大な構想を明かす。
続けてクレメンツも「現時点で原作漫画は1,080話以上あるの。(2人と同じくプロデューサーの)マット・オーウェンズとは、複数のシーズンをどう区切っていくかを話し合ってるんだけど、もし6シーズン作ったとしても、おそらく漫画全体の半分しか描ききれないと思う。本当に延々と続きかねないよね」と6シーズンでも明らかに足りないことを打ち明ける。
驚いたインタビュアーが「すでにあなたたちの頭の中には、最低でも6シーズン以上の構想があるということですか」と聞き返すと、クレメンツは「ええ、もちろん」と笑った。
原作漫画の冒頭100話をシーズン1でなんとか描き、原作漫画が1,100話に到達しそうになりながら現在も続いていることを思えば、すべて実写化するなら「理想は12シーズン、6シーズンでは足りない」という計算は当然といえば当然かもしれない。
「ストーリーやキャラクターは、ファンにとって大切なもの」
さらに今後のシーズンについて聞かれたクレメンツは「今作に関する私たちの活動はすべて、Netflix、集英社、尾田さん(原作者の尾田栄一郎)との共同作業だから、今後のシーズンについての話し合いにも彼らはもちろん加わっているの。シーズン2を制作する機会があった場合にどういう方針で進めるかについて、全員で綿密な話し合いをしたのは確かだけど、シーズン3からシーズン6までについては、それほどしっかりは話せていないね」と現状を説明。
続けて「ひとつ言えるとすれば、私たち『原作漫画から絶対に排除してはいけない部分』に関して意見が一致していて、それが私たちの指針となっているということ。私たちが知っているストーリーやキャラクターたちは、ファンにとって非常に大切なものだよね。それ(を排除しないということ)が今後のシーズンを作っていく上でも大前提にあるの。まだまだ多くの会話が必要だけど、制作陣の共通認識ができていることは幸運だと思う」とチームが一丸となって原作やファンをリスペクトした姿勢でいられることを喜んだ。
まだ「シーズン2の脚本が準備できている」ことくらいしか明確な情報はない実写版「ONE PIECE」だが、今後には大いに期待して注目し続けたいところだ。
オリジナル実写ドラマシリーズ「ONE PIECE」はネットフリックスにて配信中。