◆ひとりホテルステイの醍醐味を伝える、物語の力
――具体的に、漫画の制作はどのように進めていったのでしょうか?
まろ:基本的に、作品そのものはマキ先生がつくってくださっています。ストーリーの流れなどについて、私が何か言うことはありません。私との打ち合わせや「おひとりさま。」アカウントでの表現から“ひとりホテルステイ”の醍醐味を上手く抽出してくださっています。
実は漫画のなかに若葉ちゃんという女の子が出てくるんですが、私をモデルにしてくれていて。1週間同じホテルに泊まったり、スーツケースを引いて職場に出社したり、私のホテル暮らしぶりを反映してくださってるんです。
――年始に発売され、すでに多くの反響があるように見受けられます。
まろ:これまでもInstagramで伝えてきましたが、物語があることによって、より“ひとりホテルステイ”の魅力を感じていただけているんじゃないかなと。今までは、ひとりでホテルに行って何をしているのか、具体的なところが見えにくかったんですよね。実際に漫画になったことで「ひとりでの過ごし方がイメージしやすくなった」と言ってもらえることが増えました。
それから男性から感想をいただくことも増えましたね。Instagramのアカウントだと女性の方が多いんですけど、職場の男性社員にも「実は俺もひとりホテルステイ好きなんだよ」と言われたり(笑)。ひとりホテルステイには男女問わない魅力があることを、再確認できました。