◆「好きになりにくい体質」なら、相手に興味を持たれる努力を

夜景を見つめる女性
写真はイメージです(以下同じ)
婚活がうまくいかない方の中で、「好き」という気持ちがよく分からないという相談が増えています。

東海地方在住の恵さん(仮名・32歳/金融機関勤務)は恋愛経験がありません。漫画で恋愛シーンが出てきても感情移入ができず、そのまま大人になったそう。

大学のコンパで、恋バナが好きな同級生が「どの人がタイプ?」と踏み込んで聞いてきました。人を好きになったことがない恵さんが言葉を濁していたら「まだそういう人に出会ったことがないだけだよ」と言われてモヤモヤ。そこから、恋バナをしない人と親しくするようになりました。

ただし結婚しないつもりはなく、マッチングアプリも登録したことはあったそうですが、誰のことも良いとは思えずマッチングしませんでした。

たぶん恵さんは、お見合い結婚が主流の時代に生まれていたら「好きとかよく分からなくても、勧められたし、自分もいい年だしな」といった外部からの圧力で結婚していて、婚活に苦しむことはなかったタイプだと思います。

今もお見合いはあるけれど、同時並行で複数人とデートしながら会いますし、「この人が絶対おすすめ」と強い後押しもあまりありません。結局、男女両方またはどちらかの「好き」という思いが原動力で、結婚にむけてスタートするのです。

恋愛と結婚は別だけれども、今の主流の婚活は「恋愛結婚したい人向け」にできているのです。