派遣社員として働いていると必ずある契約更新。 自分がいくら更新したい旨を伝えても、派遣先が契約終了と言えばそれで終わりなので契約更新の時期が近付いてくるたび、不安になっている人も多いはず。 今回は、契約更新されない時の予兆や、更新してもらう方法をご紹介します。
派遣社員が必ず行う契約更新
派遣社員として働いていると必ずある契約更新。自分がいくら更新したい旨を伝えても、派遣先が契約終了と言えばそれで終わりなので契約更新の時期が近付いてくると毎回「更新されるのだろうか」と不安になっている人も多いはず。
ですが、毎回不安になっているとモチベーションが保てず、仕事やプライベートにも影響が出てきてしまうことがあります。どうすれば、不安にならずに更新し続けてもらえるのでしょうか。
今回は派遣の契約更新や更新してもらうための方法についてご紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。
派遣社員はなぜ定期的に更新があるの?
派遣社員として働く上で、やはり気になるのは契約更新がしっかりできるかどうか…ですよね。できれば、派遣先も短期でコロコロ変わるのは避けたいと思うもの。気持ち的にも不安になりますよね。
まずは、なぜ派遣社員には定期的に契約更新があるのかについてご紹介します。
自動更新ができない
派遣社員の方は「契約終了になるまでは自動で更新してくれればいいのに」と思ったことがある人もいるはず。
頻繁に契約更新があるのは正直面倒ですよね。ですが、派遣社員は例外はありますが基本的に自動更新にすることができません。派遣社員は有期雇用という働き方で最長3年しか同じ職場で勤務できません。
しかし自動更新になった場合、期限の決まった派遣社員ではなく無期限の仕事とみなされるため有期雇用という働き方に当てはまらず、法律違反となってしまいます。
状況によって契約終了できるようにするため
派遣社員は長期派遣もありますが即戦力としてや人材確保のために一時的な雇用として活用されることが多いです。
しかし、時期や派遣先の状況、仕事の進捗具合で「必要ない」と判断されることもあります。
そうした場合に無期雇用で雇ってしまうと簡単に辞めさせることができませんが、数ヶ月ごとの契約にすることで人材が必要なくなった時にそのまま契約終了することができます。
また、働く側も数ヶ月ごとの契約にすることで自分に合わないと感じた時や様々な事情で退職しなくてはいけない状況になったときに契約を更新しないだけで仕事が終了するので負担が少ないです。
契約期間は派遣先によって異なる
派遣社員の契約期間としてよくあるのは3ヶ月契約ですが、その他にも1ヶ月や半年など契約期間は人それぞれ違います。また、同じ会社で勤めていたとしても契約期間が違うこともあります。
仕事内容や契約した時期、派遣先の都合などによって異なりますし、更新月は働いている間ずっと一定というわけではなく派遣先の意向で長くなったり、短くなることもあります。
もちろん、契約期間が長くなると困るという場合には断って今まで通りの契約期間で働くことも可能です。
派遣の契約更新についての通達時期
派遣の契約更新の通達時期についても知っておいた方が良いでしょう。先述した通り、だいたいの場合、派遣契約は3ヶ月単位の雇用契約で更新していくことが多く、一般的な派遣会社の場合は、原則として雇用契約が終了する1ヶ月以上前に通達されているようです。
派遣会社の営業担当から派遣社員に契約更新の意思があるかどうかの確認があると思われます。その時期になんの通達もない場合は、派遣会社に確認してもよいかもしれません。
一般的には、契約を更新しない場合でも、「派遣社員が3回以上更新されている」「1年以上の勤務がある」などであれば、30日前までに告知しなければならないという決まりがあります。
仮に1年未満であっても、更新については派遣先と派遣社員が合意してはじめて契約更新にいたるので、1ヶ月前には何かしらの通達や確認があるはずです。
派遣社員が契約更新されない原因とは?
派遣の契約更新されない場合、精神的にショックを受ける人もいるのではないでしょうか。どんな理由で派遣の契約更新してもらえないのか、気になりますよね。
それでは派遣社員が契約更新されない理由には、どんなことが原因として考えられるでしょうか。知っておくことで、これからの心構えにもなるはずです。
遅刻・欠勤が多い
派遣の雇用期間中に遅刻や欠勤が多ければ、当然ながら契約更新されない原因になります。
もちろん遅刻も厳禁ですが、特に派遣の仕事で一番嫌煙されるのは、突然の早退や欠勤です。派遣はただでさえ人手が足りていない場合も多いので、1人でも抜けると業務に問題が生じることがあります。
業務が滞ると、会社の損失につながる可能性もあるので、派遣更新したがらないというのも理解できるのではないでしょうか。
無駄な私語多い
無駄な私語が多い派遣社員がいた場合、会社の風紀を乱すことになりかねません。他の社員の迷惑にもなりますよね。
派遣社員で雇用契約中にそのような姿が多く見受けられた場合は、派遣先から契約更新をされない原因の1つになります。
派遣先の社員とコミュニケーションを取ることは大切ですが、職場に馴染んできたからといって無駄なおしゃべりをしすぎないように気をつけたいところです。
積極性がない
やる気があり、自分から働く意欲が見える人は派遣先から好かれる傾向にあるため、反対に積極性が全く感じられず、常に誰かの指示待ちの状態が続くと契約更新をしたがらない派遣先もあります。
あくまで正社員とは少し違うということを頭の片隅に入れて、時には自分から積極性の見える言動を心がける必要がありそうです。
仕事のミス・言い訳が多い
仕事のミスや言い訳が多い場合も、派遣契約が更新されない原因の一つになります。あきらかにミスばかり連発しているようなら、雇う側の気持ちとして派遣の契約更新したくないというのは、頷けるのではないでしょうか。
また、派遣先で仕事のミスに対して言い訳ばかりしたり、他の人のせいにするような事があれば尚更ですよね。どんな仕事でもそうですが、防げるミスはしっかり防ぐように心がける必要がありそうです。
改善する姿勢が見られない
派遣先でなにか注意を受けた際に改善する姿勢が見られないというのも、派遣の契約が更新されない原因になるでしょう。
仕事で同じミスを繰り返したり、何度言っても態度が改められないなどの姿勢が見受けられた場合、派遣先としては契約更新を躊躇するでしょう。派遣先で注意されたことがあれば、積極的に改善する努力が必要です。
人間は誰でもミスをすることがあります。派遣先でミスをしたとしても、しっかりとしたリカバリーができていれば、契約更新してもらえる可能性も残っているはずです。
契約更新されないときに見られる予兆
派遣で契約更新されなかったとき、ショックを受ける人も多くいます。派遣先から契約更新してもらえない場合、予兆が見えていれば少しは心の準備もできるのではないでしょうか。
突然、派遣先から契約終了を告げられるよりもダメージは少なそうですよね。それでは、派遣が契約更新されないときの予兆にはどんなものがあるのでしょうか。
契約条件に変更があった
派遣先は派遣社員の同意を得て、時給や勤務日数といった契約条件の変更を行うことができるようになっています。
雇用期間の途中で契約条件に変更がでた場合、何かしらの原因があると考えられます。例えば、派遣先が人件費を削減しようとしているなどです。
突然、契約中に時給が下がったりすることもあるかもしれません。その場合は契約更新されない予兆として考えることもできます。
また、更新時に大きく契約条件が変わった場合も、後に派遣切りされる予兆になっていることもありますので、注意が必要とされます。
企業の合併吸収・業績悪化
企業の合併吸収や業績悪化の事態が起きれば、派遣先が派遣切りを行うこともあります。
合併吸収は余剰人員がでやすいため、正社員でも解雇の理由にあげられることがあります。そのため、派遣に対して契約更新をしない予兆であるパターンも多くあるようです。
また、業績悪化となれば人件費削減に乗り出し、派遣切りをする会社もあります。日頃から派遣先の社員と仲良くしている場合は、派遣社員の耳に噂として情報が入ることもあります。
新規の仕事を依頼されなくなった
近頃、派遣先で新規の仕事を依頼されず、手が空いているというケースは注意した方がよさそうです。仕事の依頼がないというのは、契約更新されない予兆の1つかもしれません。
場合によっては派遣先の仕事自体が少ない期間があったり、派遣社員の扱いに不慣れな会社の場合は、手持ち無沙汰になる場合もあります。
しかし、急に新規の依頼が入らなくなったり、長く手持ち無沙汰が続くような場合は契約更新されない予兆と考えてよさそうです。
時には自宅待機が多くなったり、就業時間の途中で帰宅指示するような場面があることもあります。この場合も、契約更新するつもりがないという予兆であることが多いようです。
上司の態度が変わった
上司の態度が変わった場合も、派遣の契約更新されない予兆の1つです。
突然、上司がよそよそしくなったりコミュニケーションを取ってくれないということがあれば、派遣契約を更新しない方針で話が進んでいることが考えられます。
しかし、この場合は契約更新されない予兆以外の原因も考えられることもありますし、あまり深く考え込みすぎない方がよいかもしれませんね。