昔のスキー場のゲレンデの斜面を生かしたコスモス畑をご存知でしょうか?濃い黄色いやオレンジ、赤色のキバナコスモスが咲き誇る面白山コスモスベルグへ行ってみませんか?

面白山コスモスベルグとは?

面白山コスモスベルグは、以前はスノーパーク面白山(または面白山高原スキー場)というスキー場で、周辺道路は冬季除雪されないため、全国で唯一電車でしかアクセスできないスキー場として知られていた場所です。現在は事実上の廃業状態になっていますが、約5haの花畑に100万本ものキバナコスモスが咲く面白山コスモスベルグとして、夏季には人が集まる場所になっています。

面白山コスモスベルグの名称は「コスモス」と「ベルグ(ドイツ語で「山」を表すberg)」を合わせた造語で、かつてのスキー場のゲレンデの斜面に黄色やオレンジなどのコスモスが咲き誇り、文字通り「コスモスの山」になります。

キバナコスモス見に行こう!

面白山コスモスベルグに主に咲いている「キバナコスモス」はメキシコ原産の品種で、濃い黄色いやオレンジ、赤色の花を咲かせるので、日本人がいわゆる「コスモス」と言われて想像するピンク色のコスモスではないので違う印象を受けます。一般的なコスモスより背が低くて、深い切れ込みと幅のきいた葉っぱが特徴です。

濃い黄色やオレンジ、赤といったコスモスがスキー場の斜面に所狭しと咲いています。下から見たり、花畑の間を通り抜けたり、上から見下ろしてみたり、様々な角度で楽しめます。また、スキー場のリフトがある風景もなかなか他では見られないので、ちょっと不思議な感覚になります。

見頃は?

開花は例年8月下旬~9月上旬で、見頃は9月上旬〜10月上旬頃です。キバナコスモスは普通のコスモスより少し開花が早いので、9月中旬くらいまでが一番綺麗に見られるようです。

面白山紅葉川渓谷も立ち寄ってみよう

電車でのアクセスであれば1時間に何本も通っている路線ではないので、時間が余ってしまった場合は面白山紅葉川渓谷も少し立ち寄ってみてください。JR面白山高原駅のすぐ近くに上流側入口があるので少しだけ見ることもできます。

渓谷沿いに全長約2kmのトレッキングコースがあるのですが、正直なところかなり険しいです。遊歩道のように整備されているわけではなく危険な箇所もありますので、全てを歩き通すには準備が必要だと思います。しかし、途中までであればそこまで難しくなく川のそばまで下りられますし、少し先までいけるようであれば途中には大小さまざまな滝やスリル感を味わえる吊り橋があります。

コスモスの見頃の時期は東北でもまだまだ暑さが残っていますので、川に足をつけたりして涼むのもおすすめです。紅葉が始まると渓谷沿いの木々が赤や黄色に染まり、常緑樹と絶妙なコントラストが綺麗な景色も楽しめます。