◆200万人の制服市場がオンライン化

 失敗しない買い物をするために、「自分にピッタリ」のサイズを買えばいいのは大人の話。短い期間で大きく成長する子どもの服選びは、大人以上に難しい。

 同社には以前から「子ども服にもサービスの範囲を広げられないか」という要望が届いていたものの、子ども服の業界はマーケットが狭く、どうしてもリソースを避けなかったという。しかしこのコロナ禍で大きく事情が変わった。毎年200万人という大きなマーケットを持つ制服業界が、ついにオンライン販売に舵を切ったのだ。

 これまでは「せっかくの節目だからきちんと接客を受けて、サイズを測った制服を用意してあげたい」という親心を尊重して、オンラインでの販売をしてこなかった制服業界。しかしコロナで極力接触を避ける必要が生じ、学校側からの要請でオンライン販売に絞るという事態が各所で発生した。