「ワーママを辞めたら後悔するのか?」この質問の答えはハッキリしません。実際に仕事を辞めてみなければ、後悔するか否かなんて分かりませんよね。

ただし、「仕事を辞めて後悔するか?」先を想像することはできます。

この記事では、

①子どもとの時間
②精神的余裕
③家事・育児のクオリティ
④金銭面
⑤自分のキャリア

など、様々な事項を天秤にかけ【仕事を辞めたら後悔するのか?】イメージするお手伝いをしていきます。あなたの生活環境や仕事への想いなどを総合的に考えて、”退職”について深く考えてみませんか?

この記事で分かること
・ワーママを辞めた体験談
・ワーママをやめるメリット&デメリット
・退職を決意する4つの判断基準

ちなみに本記事のライターである私も、子育てを理由に退職を決意した一人です。退職後は様々な後悔や葛藤もありましたが、現在はフリーランスWebライターとして”子ども中心の働き方”をしています。そんな私の体験談も是非参考にして下さいね。

1.【実録】私が仕事を辞めたきっかけ

設計エンジニアとして働いていた私が、なぜ退職を決めたのか?その全貌をお話します。

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

(1)心身共に疲れた

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

当時フルタイム勤務していた私は、産休・育休を取得。無事に保活も成功し、子どもが1歳の頃に職場復帰を果たしました。

勤めていた会社は男性社員が多いものの、ワーママに対する理解がありました。保育園からの呼び出しがあっても文句を言う人は皆無!すごく恵まれた環境でした。

それにも関わらず、職場復帰後の私はどんどん疲弊していったのです。

  • 職場の理解はあるが、それに甘えっぱなしでいいのか?
  • 母は専業主婦として丁寧に私を育ててくれたのに、私はそれができていない・・・。
  • 病気の我が子を預けてまで働く意義はあるの?

と、思い悩む時間が増えました。

忙しい夫には頼れず、通勤電車の中で涙が出ることも数知れず・・・。ストレスから胃痛になり、胃薬が手放せなくなりました。 そんな日々を過ごしていたら、ある日突然、体中に蕁麻疹が出てしまいました。そこで初めて、自分が思っている以上に、心身が疲れ切っていることに気付いたのです。

(2)共働きワンオペ育児に限界がきた

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

当時の私は、打合せで日本全国を飛び回る生活。出産前までは、深夜にタクシーで帰宅することもあるほど忙しい職場でした。

出産後に出張は減ったものの、子どもを夜まで預けて働く日もありました。

一方、夫もキャリアを邁進する30代後半。朝早くから深夜まで働いており、物理的に育児ができるような状況ではありません。私は、いわゆる「共働きワンオペワーママ」になってしまったのです。

おまけに、両親・義理両親ともに遠く離れた場所で暮らしていたため、日常的に頼るのは不可能な状況…。

今冷静に考えても、「無理があるでしょ!」と、つっこみを入れたくなるような状態だったのです。

(3)子どもとの時間が欲しかった

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

そして極めつけは、「子どもと触れ合う時間がほぼとれない」ということでした。

朝8時~夜18時まで、1歳の幼い我が子を10時間も保育園に任せている現状。21時には寝かせるため、平日はたった3時間しか子どもと触れ合う時間がありません。その3時間ですら、夕食や入浴などでバタバタ過ぎ去っていきました。

「私は子どもを生んで良かったの?」、「今しかない子どもとの時間を、もっと大切にしたい!」そんな想いがどんどん膨れ上がり、ついに退職することにしたのです。

これが、私がフルタイムワーママを辞めた理由の全てです。

その後しばらくは専業主婦、現在はフリーランスのWebライターとして働いているため、約10年の間に、「フルタイムワーママ」、「専業主婦」、「フリーランス」という3つのママライフを経験したことになります!

次では、3つのママライフを経験して分かった、「ワーママを辞めるメリット・デメリット」をお伝えしていきます。

2.ワーママを辞めるメリット・デメリット

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

次にワーママを辞めた方が、実際感じたメリット・デメリットをご紹介します。

(1)ワーママを辞めるメリット

①子どもと充実した時間を過ごせる

ワーママを辞めた1番のメリットは、「子どもと充実した時間が過ごせたこと」です。

保育園に預けて1日数時間しか触れ合えない日々に比べると、全く違う過ごし方ができるようになりました。

特に、幼稚園に入園する3歳までの期間は、濃い時間を過ごしました。知育遊びをしたり、幼児教室に通ったり、「お母さんをしているなぁ~!」と強く感じる日々でした。

学習の礎を幼児期に築くことができたからか?その後の小学校生活や中学受験の準備も、スムーズ進んでいるように思います。

②心身の健康

フルタイム勤務を辞めてから、心身も健康になりました。

ストレスが明らかに減ったため、蕁麻疹が出ることもなく、胃薬も必要なし!「仕事という大きな重責がなくなるとはこういうことか!」と身をもって感じ、健康の有難さを噛みしめました。

③家事育児のクオリティアップ

仕事がなくなった分、家事育児のクオリティが各段に上がりました!

フルタイムワーママ時代はお惣菜に頼ることも多かったですが、今は家族の健康を考えた食事を作ることができます。シワシワの服や部屋のほこり、窓の汚れなどにも、目をそむけることがなくなりました。

そして、時間ができたことで夫とのすれ違いも解消!子育てについてゆっくり話し合うことができるため、以前に比べ喧嘩も減ったように思います。

④新しいキャリアへのステップアップ

フルタイム勤務を辞めてから、新しいキャリアへのステップアップも叶いました。

フルタイムワンオペワーママ時代を教訓に、「子育てを中心に家で働ける仕事がしたい!」と強く思った私は、様々な仕事を模索。学生時代に少し経験があった、ライターの道を志すことにしました。

本業と全く違う職種で働くことは大変でしたが、計画的に準備をすれば決して無理なことではありません。

(2)ワーママを辞めるデメリット

①金銭的不安

フルタイムワーママは、決して良いことばかりではありません。

私にとって1番のネックは、「金銭的不安」でした。自分が働いていた時の感覚のままでは、すぐに破綻するのが目に見えていました。

しかし、金銭面は覚悟しての退職!丼ぶり勘定だった家計を見直し、計画的な消費を心掛けて乗りきっています。

②現在のキャリアに対する不安

キャリアに対する、漠然とした不安も拭いきれませんでした。

「努力して得た職を、簡単に手放していいのか?」、「これから先、本当にやりたい仕事は見つかるのか?」など、悩む日もありました。

同期が資格を取得してどんどんキャリアアップする姿に、「辞めなければ良かった・・・。」と、後悔したのも一度や二度ではありません。

③社会から切り離された孤独感・疎外感 子育てに集中できるのは嬉しいことでしたが、社会から孤立したような疎外感を感じることもありました。

子どもと遊んでいる時に、「仕事をしていた頃は、今頃打合せの時間だったなぁ。」と思い出し、虚しい気持ちになることもありました。

④夫の収入へ依存することへの物理的・精神的不安

専業主婦時代の収入は、100%夫だのみ。「俺が養ってやっているんだ!」なんて言う人ではありませんが、夫へ依存することへの精神的不安は拭えませんでした。何か買いたいと思っても、「自分で稼いだお金ではないし・・・。」という後ろめたさがあり、結局買わないこともしばしば。

ワーママ時代のような、自由なお金の使い方は諦めるしかありませんでした。