大ブーイングを浴びたザ・キラーズ
米ロックバンド ザ・キラーズのフロントマン、ブランドン・フラワーズが、コンサート中にロシア人ファンをある“呼称”で紹介し大ブーイングを浴びる事態となった。
現在、6&7枚目のアルバムを引っさげたツアー「Imploding the Mirage Tour」を行っているザ・キラーズは、8月15日、ジョージアのブラック・シー・アリーナにてコンサートを開催。同公演ではバンドの長年の伝統であるファンをステージにあげてドラム演奏をさせる一幕があった。
この日、ステージに上がった男性についてブランドンは「この土地の礼儀は知らないけれど、この男性はロシア人だ。ロシア人でも大丈夫かな?」と話すと、観客からは否定的な反応があがった。ブーイングが起こる中、ブランドンは「自分の兄弟かわからないの?彼は兄弟じゃないの?国境で僕らをわけるの?それで君たちはわけるの?じゃあ、僕も兄弟じゃないってこと?アメリカ出身の僕らは兄弟じゃないのか?」と質問したところ、場内からはさらにブーイングが巻き起こったという。
観客は怒りをあらわにしただけでなく、たくさんのファンが会場を去ったと報じられている。
ジョージアは1991年にソビエト連邦(現ロシア連邦)から独立。しかし2008年にはロシアに侵攻されるなど、長年にわたって対立している。
その後、ザ・キラーズはSNSを通じて「誰かを怒らせるつもりはなかった」としながらも、不快感を表明したジョージアのファンに対し謝罪文を発表した。
「ザ・キラーズの観客とファン全員が、兄弟姉妹だと示唆するような発言が誤解を招いたことは認識しています。僕らは誰も怒らせるつもりはありませんでした。お詫びします」
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