ソロデビューをはたしたリー・アン Photo by Hugo Comte
英人気ガールズ・グループ リトル・ミックスのリー・アンが、6月16日に楽曲「Don’t Say Love」で満を持してソロデビューをはたした。
リー属するリトル・ミックスは2021年12月、2022年に行うツアー「The Confetti Tour」の終了後、活動休止することを電撃発表。同年4月の「ブリット・アワード2021」では女性グループ史上初となる<ベスト・ブリティッシュ・グループ賞>に輝くなど、ガールズ・グループとして確固たる人気と地位を築いていただけに、突然の発表は世界中のファンに衝撃を与えた。
リー含む3人のメンバーはその後、それぞれメジャーレーベルとソロ契約。また、リーは、2021年夏に双子を出産。さらに今年6月には赤ちゃんの父であるアンドレ・グレイとの結婚が報じられるなど、仕事でもプライベートでも新たなスタートを切った。
そんなリーに、tvgrooveは単独リモートインタビューを実施。デビュー曲「Don’t Say Love」についてはもちろん、どうしてリトル・ミックスは活動休止に至ったのか、そんなメンバーたちとの現在の交流、そして育児についてなど、ありとあらゆる質問に答えてもらった。
――こんにちは!お久しぶりですね。
ハイ!元気?実はいまギリシャにいるの。だけどちょっと前に雨が降っちゃって。昨日は晴れていたんだけど、今日は少し天気が悪いみたい。(少し暑さがなくなって)気持ち良いけれど。
――リーさんといえば日本に度々来日してくれましたが、いまでも忘れられない日本の思い出はありますか?
ファンがすばらしかったのを覚えている。食べ物も信じられないほどすごかった。日本をまた訪れるのが楽しみでしかたないの。ファッションもすばらしかったのを覚えている。日本はとってもユニークで、美しい場所。日本に行くのがとっても楽しみよ。
――リトル・ミックスとして来日したときにTVグルーヴの動画企画に度々登場してくれましたが覚えていらっしゃいますか?
(動画を見て)これ覚えているわ!とっても楽しかった。
――リトル・ミックスといえば2021年末に活動休止を発表しました。活動休止は苦渋の決断だったこと、また発表する前はみんなで一日中泣いていたとも話していましたが、活動休止に至った明確な理由はあったのでしょうか。
間違いなく話し合った。活動休止を発表する数か月前のことだったかな。(メンバーとは)長い間一緒にいたから、自分たちで新たな一歩を踏み出して、お互いに別々の道を歩むのが正しいと感じたの。ソロの冒険に乗り出して新しい可能性を探ってみようという感じかな。(活動休止は)本当に難しい決断だった。ツアーの最後の公演も覚えているんだけど、本当に感傷的なものだった。
――ほかのメンバーはどのような反応でしたか?
私たちはみんな(活動休止に)合意していた。正直言って、それが大丈夫と感じた理由かもしれない。実際、私たち全員、休憩が必要だって感じていたんじゃないかな。だから議論とかはまったくなかった。私たちはみんな同じ気持ちだったと思う。
――リトル・ミックスのメンバーとはいまも連絡を取り合っていますか?どんなメッセージを送りあっているのでしょうか?
ええ、間違いなくいまだに連絡を取り合っている。お互いの近況を報告しあっていて、この間はジェイドに会ったんだけど、人生について語り合ったわ。そうね、お互いの様子を確認しあっている感じね。もちろん、いまは毎日会うことはなくなった。だから、たくさん話すべきことがあるの。私たちは主に音楽や、家族、色々なことを話す。彼女たちはずっと私のシスターズだから。
私たちには連絡を取るためのグループチャットがあるんだけど、常にメッセージを送り合っているから止まることがないの。(ペリーとは)赤ちゃん関連のための別のチャットがある。同じタイミングで妊娠できたのはステキなことだった。(出産日も)1週間しか離れていないのよ。
――6月16日に「Don’t Say Love」をリリースしましたね。同曲にはリーさんも作詞に参加していますが、この歌はそもそも実体験に基づいたものなのでしょうか。曲に込めたメッセージも教えてください。
「Don’t Say Love」は心から愛されたいという思いを歌った曲よ。私は自分の経験の一部を、特にミュージック・ビデオで表現したかったの。みんなが100パーセント愛されるに値する存在なんだってことを伝えたかった。
――「Don’t Say Love」を聞いたときのメンバーの反応はどうでしたか?
ジェイドには私の「ヘンドゥ(※)」のときに「Don’t Say Love」を聴かせたの。彼女は本当に気に入ってくれて。そしてもちろん、曲がリリースされたときにはペリーもとてもサポートしてくれた。だからそうね、みんなすべてにおいて本当にサポーティブだった。
※結婚を控える女性が女友達とともに行うパーティーのこと。アメリカで言うバチェロレッテ・パーティーにあたる。
――グループ活動とソロ活動を比較してそれぞれの良い部分、大変な部分を教えてください。
ソロアーティストとしてスタジオに入って、自分の心の中にあることすべてや、自分が経験したことすべてを書くことは、私にとってとてもパーソナルなことで、何て言葉が合うかな…。とっても解放的な経験でとても自由なものだった。だから曲を書くことが大好きだし、創作すること、自分がやりたいと思っていることをただすべてやるっていうのが大好き。
大変なことはシスターズと一緒に仕事ができないってことかな。だからもちろん、彼女たちが恋しいし、ああいうチームのような家族が恋しい。
――ソロ歌手として成しとげたい目標はありますか?
自分が誇りに思える音楽をリリースし続けることだと思う。そして幸せでい続けること。私たちは本当にすばらしい時間を過ごしてきたし、グループとしても良くやったと思う。私にとって、いまは一分一秒を楽しむことがすべて。自分が愛する音楽を発信して、ファンベースを築いていくことが目標じゃないかな。
――2021年に双子の赤ちゃんをご出産されましたね!母親としての生活はいかがでしょうか?
母親であることは、私が幸運にも手に入れた最大の幸福だと思う。正直なところ、それはもっとも美しいことではあるけれど、同時に本当に大変でもあって、母親であることとソロ歌手としての活動をうまく両立させることは本当に挑戦的で、まだ試行錯誤している。
解決策は見つかっていなくて、まだ常にそのバランスを見つけようとしているところなの。だけど、私の優先順位は明らかに子供たちで、できる限りのことは与えたいと思っている。その一方でソロのスーパースターであろうともしているの。要するに私が言いたいのは、母親だからって、成功したキャリアを持つことができないって意味じゃない。両立することは間違いなくできるわ。
――私も子供がいるのですが、携帯電話のカメラロールが赤ちゃんの写真でいっぱいになりました(笑)。リーさんは赤ちゃんが生まれたことで変化はありましたか?
ええ、確かに私のカメラロールも子供たちでいっぱいよ(笑)。母親になると、たくさんのことが自分に押し寄せてくるわよね。責任が増えるし、一日中ソファに座っている時間もない。常に母親モードなの。それは平気なんだけど。
私はほかの何よりも母親であることを愛していると思うけど、確かに何事にも全力よね。特に私の場合は双子だし、本当に大変なことがたくさんあるわ。
――育児と仕事の両立で悩む母親は多いと思いますが、リーさんは両立に行き詰ったときはどうしていますか?
幸運なことに、私の周りにはたくさんのサポートがある。もちろん、私の母親もいるけれど、ナニーもいるから、そうね、改めて境遇には恵まれていると思っている。
私は周りにいる人々やサポートネットワークがなかったら本当にやっていけないと思うから、そういうサポートを受けられて本当に幸運よ。母親業がどれだけ大変か理解しているからね。正直言って、育児はほとんどの時間を取られる。だからそうね、大変な仕事よ。
仕事に行くときは休息のようには感じないの。だけど、私にとって自分だけの時間を持つってことは良いことでもあって、仕事に行くことで子供たちが生まれる前の自分を思い起こさせてくれる感じがするの。その感覚は失うべきではないと思う。
夫と一緒の時間を過ごすのも大好きよ。質の高い時間って感じね。そういう時間を持つのって本当に大切だと思うの。私たちはできる限り、そういう時間を作っているわ。
――アジアのエンタメには興味はありますか?
BLACKPINKは自分たちのやりたいことをやっているわよね。彼女たちはすばらしいと思う。間違いなく100パーセント、彼女たちと一緒に仕事がしたい。すごい才能の持ち主だもの。
――グラミー5冠のジョン・バティステと「ランニング・アウェイ」という楽曲でコラボしていますね。コラボの経緯とどんな曲になっているか教えてください。
コラボレーションの話は、私のチームの人が彼のチームの人を知っていて、それでつながって、Zoomで話すことになったの。本当に良い会話ができた。ジョン・バティステはとってもラブリーで正直言って、彼のアルバムや作品に参加できて光栄に感じている。「ランニング・アウェイ」はとっても美しい曲で、いつもとはちょっと違う姿をファンに聞いてもらえることにワクワクしているの。結局のところボーカルにつきるのだけど、みんなに聞いてもらえるのが待ちきれない。
――最後にTVグルーヴの読者にメッセージをお願いします。
私をサポートしてくれる日本のファンのみなさん本当にありがとう!あなたたちに会うのが待ちきれない。とっても大好き。近く、みんなの前でパフォーマンスができるといいな。
(インタビュー終わり)