今回のお題は「矍鑠」「羹」「滂沱」です。

どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…

あなたには全て読むことができますか?

1問目はこの漢字から!「矍鑠」

「矍鑠」の読み方をご存じでしょうか?

フォントを小さくしたら真っ黒になってしまいそうなほど、画数が多いですね。

似た漢字を当てはめて「隻楽」せきらく…と読むのはもちろん間違い。

しかしひらがなにすると、よく耳にする言葉ですよ。

さて、あなたには正しく読むことができますか?

「矍鑠」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇」の5文字です
  2. 年を取っても、心身共に元気な人のことをいいます
  3. 「あなたのおじい様は、ご老人ながら矍鑠とした方でした」のように使います

「矍鑠」の読み方!正解は!?

正解は「かくしゃく」です!

ヒントでお伝えしたように「心身共に元気なお年寄り」のことで、年配の方に対する誉め言葉として使われます。

例文としては以下のようなものがあります。

  • 彼は90歳近くになっても病院の院長を務める矍鑠たる老人だ。
  • 母は老いてもなお矍鑠と家を切り盛りしていたものだ
  • 90歳を過ぎても矍鑠としておられるのは立派だと思う

よく耳にする言葉ですが、漢字を知っている方は少なかったかも知れませんね。

2問目はこの漢字!「羹」

「羹」の読み方をご存じでしょうか?

「羊」と「美」を重ねたような、画数の多い漢字ですね。

日本のスイーツである「羊羹(ようかん)」にはこの字が使われますが、「羹」の一文字ではようかんとは読めません。

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「羹」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
  2. 野菜や鳥の肉などを入れた熱い吸物のことです
  3. 羹に懲りてなますを吹く

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「羹」の読み方!正解は!?

正解は「あつもの」です!

「羹(あつもの)」とは、ヒントで紹介したように、野菜や鳥の肉を入れた熱い吸物のこと。

ではなぜ、「ようかん」はスイーツなのに「羊羹」と書くのでしょうか?

その理由は、羊の肉を使ったスープである「羊羹」が中国から日本に伝わったときに、肉食を禁じられていた禅僧が肉の代わりに小豆や寒天を使ったからだそうです。

ヒントの3番目の「羹に懲りてなますを吹く」とは、熱い吸物に懲りた人が冷たいなますまで、吹いてから食べるという意味。

転じて、一度失敗したことに懲りて必要以上に用心する人のことをたとえたことわざです。