イディナ・メンゼル(左)とリア・ミシェル
トニー賞やアカデミー賞受賞経験を持つイディナ・メンゼル(52)が、人気海外ドラマ「glee/グリー」の出演について「自尊心にとって、すばらしいものではなかった」と語った。
「glee」は、ウィリアム・マッキンリー高校の合唱部(グリークラブ)に所属するメンバーたちの恋愛模様や、友情、成長を描いたミュージカル・ドラマ。2009年5月から2015年3月まで、米FOX局にて6シーズンに渡って放送され、ここ日本でも一大ブームを巻き起こした。
イディナは、マッキンリー高校の合唱部(ニュー・ディレクションズ)のライバルチームである「ボーカル・アドレナリン」のコーチであり、主人公レイチェル・ベリー(演:リア・ミシェル/36歳)の実母シェルビー・コークラン役を好演。物語の鍵をにぎる重要なキャラクターとして、シーズン1から4にかけて複数回登場した。
このほど、アイルランドのライフスタイル誌「Stellar Magazine」のインタビューに応じたイディナは、「glee」に関われたことは貴重な経験だったと前置きしたうえで、リア演じるレイチェルの母親役にキャスティングされたことは、あまり良い気分ではなかったことを明らかにした。
その理由は「年齢差」だ。実はイディナとリアは15歳しか離れていない。イディナはリアと自身は似ている点が多いとしながらも、演じる役柄の関係性を変えられたのではないかと考えたそうだ。
イディナは以前、InStyleのインタビュー動画の中で、「glee」の撮影に参加したのは、息子ウォーカーくんを出産してからわずか3か月後だったこと、どの衣装も辛うじて入る状態であったこと、さらに自分に自信を持てない状態で撮影に臨んでいたことを明かしていた。
そしてイディナは今回、「glee」のようなすばらしいプロジェクトに携われる機会が少なくなるのではという産後の不安や、名クリエイターであるライアン・マーフィーと一緒に仕事ができること、そしてヒット番組に参加できるという思いから、オファーを快諾したことを告白。しかしながら、母親役を演じるのはやはり不満だったようで、「自尊心にとって、すばらしいものではなかった」とも述べた。
複雑な思いを抱えつつも、「glee」ではすばらしい演技とパフォーマンスで視聴者をくぎ付けにしたイディナ。そこは流石プロといったところだろう。