『リトル・マーメイド』 (C) 2023 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved., @mcdonalds / Instagram『リトル・マーメイド』 (C) 2023 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved., @mcdonalds / Instagram

マクドナルドが、ディズニー製作の実写映画『リトル・マーメイド』とコラボ。そのパッケージに消費者から怒りの声があがっている。

あるユーザーは掲示板サイト「Reddit」に、『リトル・マーメイド』の写真がプリントされたビニール袋の中にリンゴのスライスが入った写真を投稿。同人物はこの写真について、「このビニール袋にはリンゴのスライスが一枚入っていて、海についての映画を宣伝している…」と書いた。

ユネスコの海洋リテラシーイニシアチブによると、現在、海洋汚染の80パーセントは“プラスチック”であり、毎年、約900万トンから1,100万トンのプラスチックが海に流れつくという。また、プラスチックは耐久性があるため自然界で分解されるには数百年を要するとも言われている。

海洋にあるプラスチックごみの大部分は、魚介類を捕獲するために使用する「漁網」であるものの、44パーセント(推定)はテイクアウトに由来する(使い捨て容器や包装など)ものだという。なお、クジラやイルカ、ウミガメなど914種の海洋生物がプラスチックを摂取してしまったり、絡まってしまったりといった問題が起こっている。

どうやらこの投稿者は、近年、海洋プラスチックごみが問題視されているにもかかわらず、海が舞台でる『リトル・マーメイド』のハッピーミール(ハッピーセット)で、プラスチック製品を使うのは良くないと考えたようだ。

この投稿を見た、あるユーザーは「私は15年以上前にバイオデグレーダブル(生分解性)なBB弾を使ってエアガンで遊んだけれど、どうしてバイオデグレーダブルなプラスチックが日常でもっと一般的にならないのか、いまだに疑問」と、投稿者の意見に賛同。しかしながら、プラスチックの代替品を用意するのも難しいのではないかという意見もある。

「このリンゴのスライスパックは、ハッピーミールの定番。マクドナルドは一日にハッピーミールを410万個売っている。410万個の包装紙が山積みになっているのを想像してみて」

実写版『リトル・マーメイド』は、美しい歌声を持つ人魚アリエルが、人間の王子エリックと出会ったことをきっかけに海の世界から飛び出すストーリー。6月9日(金)に日本でも公開開始となり、公開3日間で興行収入7億1,180万円を記録。大ヒット映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』を抑え、初登場第1位となるなど、日本でもヒットしている。