TOKIOは、1998年から放送された『男女8人恋愛ツアー!TOKIOのな・り・ゆ・き!!』でフジの23時台に進出。以降は『メントレ』『メントレG』『5LDK』などで放送曜日の変更などありながらも23時台の顔を務め、それが現在の『TOKIOカケル』まで続いていた。『メントレG』のゴールデン昇格によって一時離れていた時期はあったが、四半世紀近く23時枠を保持してきただけに“降格”の衝撃は大きい。
フジテレビといえば、嵐の相葉雅紀らがレギュラー出演する『VS魂グラデーション』が9月いっぱいで打ち切りになると伝えられており、前身の『VS嵐』から数えて約15年半の歴史に幕を下ろすことが確定的に。先日は、Kis-My-Ft2の冠番組『キスマイ超BUSAIKU!?』も9月末で打ち切りになると発表されたばかり。
さらに、フジテレビが中継する9月開幕の『FIVB パリ五輪予選 ワールドカップバレー2023』で、関西ジャニーズJr.の「Aぇ! group」がスペシャルサポーターを務める予定だったが、取りやめになったと「朝日新聞」などが報じた。実際、ワールドカップバレーの中継番組はジャニーズ系グループがスペシャルサポーターとテーマ曲を担当するのが恒例だったが、今回は同局の『ぽかぽか』のMCを務めるハライチ(岩井勇気、澤部佑)、神田愛花の3人とフジテレビアナウンサーらが「バレーボール日本代表応援団」となり、「日本代表応援ソング」はMrs.GREEN APPLEの「ANTENNA」に決定している。なお、一部報道ではAぇ! groupはユニバーサル ミュージックからデビュー予定だったともされていたが、Mrs.GREEN APPLEはそのユニバーサル所属のアーティストでもある。
相次ぐ番組打ち切り報道や『TOKIOカケル』の23時台撤退、そしてワールドカップバレーの件について、業界の内外ではフジテレビがジャニーズ事務所と距離を置き始めたと指摘する声が上がっている。昨今は、ジャニーズ事務所創業者・故ジャニー喜多川氏による未成年への性加害問題が大きく騒がれ、ジャニーズのイメージが急落。広告業界で敬遠ムードが広がっているともいわれ、それに伴って蜜月関係だったフジテレビも“ジャニーズ切り”の動きを強めてきたのではとみられているようだ。