ビヨンセ(左)、リゾ @lizzobeeating / Instagramビヨンセ(左)、リゾ @lizzobeeating / Instagram

歌姫ビヨンセは、現在セクハラ疑惑で訴えられている人気歌手リゾと距離を置きたいのかもしれない。ある楽曲のパフォーマンス中、「リゾ」と歌うべきところを別のアーティストの名前に置きかえていたことがわかった。

ビヨンセは8月1日、現在実施中のワールドツアー「Renaissance World Tour」の米マサチューセッツ州・フォックスボロ公演を開催。その際、「Break My Soul(THE QUEENS Remix)」を披露した彼女は、リゾの名前をスキップしたという。

「Break My Soul(THE QUEENS Remix)」の歌詞には、歌姫たちの名前がたくさん盛り込まれており、3番ヴァース目では、「(…)ベティ・デイヴィス、ソランジュ・ノウルズ、エリカ・バドゥ、リゾ、ケリー・ローランド(Betty Davis, Solange Knowles/Badu, Lizzo, Kelly Rowl’)」というフレーズがでてくる。しかしこの日、ビヨンセは「リゾの名前は口にしない」選択をしたようだ。SNS上には「ベティ・デイヴィス、ソランジュ・ノウルズ」と歌ったあと「バドゥ」を4度繰り返すビヨンセの姿が記録されている。

1日、リゾを相手取って起こされた訴訟で、彼女の元ダンサーである3人(アリアナ・デイヴィス、クリスタル・ウィリアムズ、ノエル・ロドリゲス)は、アムステルダムのクラブを訪れた際、ヌード・パフォーマーに触れるよう圧力をかけられ、体重を恥じるよう強要されたと主張している。

ダンサーたちはまたリゾのプロダクション会社「BIG Grrrl Big Touring Inc」から、人種差別を受けたとも主張。「ダンスチームの黒人メンバーを、ほかのメンバーとは異なる扱い方をした」と述べているという。

また、彼女たちはダンサーチームのキャプテンを務めるシャーリーン・クイグリーのことも訴えており、周囲に布教活動を行ったり、婚前交渉を行った者を辱めたり、自身の自慰行為についてや夫との性生活をあけすけに話した彼女を非難している。

なお、原告の弁護士は声明の中で「リゾとそのマネージメント・チームがパフォーマーに行なった驚くべき仕打ちは、リゾが公の場で掲げていることすべてに反しているように思われる一方、私的な場では、違法であるだけでなく、完全にやる気を失わせるようなやり方でダンサーを辱め、中傷している」と述べている。