「賺す」の例文
・宥め賺す(なだめすかす)
・脅したり賺したりして
なお、「あいつスカしやがって…気に入らないな」の「スカす」と「賺す」は全く別の意味ですから、混同しないでくださいね!
いい格好をする、ツンと澄ましていることをあらわす「スカす」は、「賺す」ではなく「透かす」と書きます。
3つ目の漢字は「臨終」です!
「臨終」を何と読みますか?
もちろん「りんじゅう」でも正解です!
でも、それ以外の読み方は思いつきますか?
「臨終」の読み方のヒントは?
1.「臨終」をひらがなにすると3文字になります。
2.「臨終」の類語には「最期」「終焉」「末後」などがあります。
3.『臨終の際まで黙し候』泉鏡花「琵琶伝」より引用
正解は…
正解は「いまわ」でした!
一般的には「今際」と書くことが多いです。
「臨終の際(いまわのきわ)」「臨終の刻み(いまわのきざみ)」は、死に際のこと。
今はもうこれで終わり、今限りといった意味で、由来は仮名の「いまは」ですが、現代は「いまわ」と書きます。
「いまわ」は、助かる見込みが無く、死に直面して切迫した様子。
「臨終(りんじゅう)」は、まさに息を引き取ろうとする瞬間を指します。
ちなみに「臨終(りんじゅう)」とは、仏教用語の「臨命終時(りんめいじゅうじ)」という言葉が語源になっています。「終わりに臨むこと」です。
他にもある!「いまわ」
「臨終」「今際」の他にも、「いまわ」と読む漢字を文学作品からいくつか紹介します。
『最期(いまわ)の際にしろ、彼女は、』三上於菟吉「雪之丞変化」
『ただ我終焉(いまわ)に臨みて汝等に』幸田露伴「印度の古話」
『末期の際にタッタ一言……』夢野久作「芝居狂冒険」
4つ目の漢字は「侘助」です!
「侘助」を何と読みますか?
とても美しい植物の名前です!
茶道をたしなむ人は読めるかもしれません。
「侘助」の読み方のヒントは?
1.「侘助」をひらがなにすると4文字になります。
2.『佗助や障子の内の話し声』高濱虚子
3.「侘助」の花言葉は、控えめ・慰めてあげます・簡素・静かなおもむき。
正解は…
正解は「わびすけ」でした!
「侘助」は、椿(ツバキ)の品種。
ワビスケツバキ、スキヤワビスケなどと呼ばれ、11月頃から3月に開花します。
俳句では冬の季語です。
白、桃色、紅色があり、完全には開ききらないラッパ型の咲き方が特徴。
散るときは花びら1枚ずつではなく、寿命が来ると花ごとポトリと落ちます。
「侘助」は、古くから千利休などの茶人が愛した花として有名。
今でも茶花や庭木の定番となっています。
可憐でたたずまいはまさに「ワビ・サビ」のイメージ。
由来は諸説ありますが、千利休に仕えていた庭師が「侘助」だったという説が有力です。
「侘」の音読みは「タ」、訓読みは「侘る(ほこる)」「わび」です。
ちなみに、茶人には人気のある「侘助」ですが、江戸時代の武士たちには嫌われていたのだそう。
理由は、花ごとポトリと落ちるさまが「首が落ちる」を連想させたから。