自然豊かな兵庫県豊岡市にあります「やまめ料理 阿瀬」をご紹介します。まるで昭和時代にタイムトリップしたような雰囲気の中で、囲炉裏を囲みながらやまめ料理を堪能してみてはいかがでしょうか。
「やまめ料理 阿瀬」とは?
兵庫県豊岡市日高町の山あいにあります。兵庫風景百選に選ばれている阿瀬渓谷がすぐ近くを流れていて、せせらぎや鳥のさえずりを聞きながらいただくやまめ料理が絶品!
12~2月は雪が降るため休業されていますが、開業中には四季折々の豊かな表情が見られます。春は新緑が眩しく、夏には少し下流にある若宮神社付近などで川遊びができますし、秋には紅葉やお店のすぐ近くの銀杏の木も色付いて綺麗ですよ。
「やまめ料理 阿瀬」では、各コースでやまめの美味しさを思う存分楽しむことができます。お料理をより引き立てる器づかいも魅力的で、一品ごとに「これは何?」と会話が弾みます。スタッフは心から歓迎してくださり物腰は柔らかく、まるで祖父母のお家に居るような感覚がします。
「やまめ料理 阿瀬」の壱のコース
「やまめ料理 阿瀬」には壱のコース(4,500円)、弐のコース(3,100円)、参のコース(2,600円)の3つのコースがあります。一番品数が多い壱のコースが人気で、弐のコース、参のコースになると品数が減っていきます。
それでは、壱のコースについての全メニューをご紹介します。
弐のコースと参のコースで提供されるものには、それぞれメニューの横に(弐)(参)と記載しています。
完全予約制ですので、ご参考になさって予約の際に召し上がりたいコースをお伝えください。
おしぼりとお茶
夏は冷たいおしぼりが用意されます。冷たいお茶はセルフサービスです。
食前酒(弐)
アルコールは入っておらず、梅酢漬けのシロップを薄めたようなイメージで口の中がサッパリします。
やまめの唐揚げ
唐揚げしたやまめが甘酢に漬け込んであります。しっかり味がついていて、噛みしめるほどにジュワっと想像以上の美味しさが口の中に広がります。もちろん頭から尾まで全て柔らかく食べられます。
わらびのお浸し(弐)(参)
神鍋高原で採れたわらびだそうです。ヘルシーで身体に優しい味付け。ミントの葉の上にはおろし生姜が乗っています。ミントは飾りだそうですが、少しかじると清涼感が感じられて良いアクセントになります。
ふき・スズコ・長芋の煮浸し(弐)
スズコはご存じないかたも多いかもしれませんね。山菜名では根曲竹(ネマガリダケ)と呼ばれ、見た目は小さいたけのこのようで食感もシャキシャキしています。ふきや長芋の食感もそれぞれ楽しめて、あしらわれた山椒の葉も色合いだけでなく、味を強調します。
やまめのお刺身
新鮮だからこそ味わえるお刺身ですが、なかなか食べられないですよね。白味噌風味のつけだれが程よく絡んで、ほんのりとやまめの甘味が感じられ、コリコリした食感がたまりません。
やまめの塩焼き(弐)(参)
どのコースでも1人2尾づつ用意されています。火が付いた炭が囲炉裏に入れられると一気に部屋の温度が上がります。焼き始めると香ばしい香りが部屋中に広がり、旨味を逃さないようじっくり焼いていくにつれて期待が高まります。
付きっ切りでこんがりと焼き上げたやまめの身はホロっとほぐれてホクホク。蓼酢をつけてガブリと味わいましょう。
茶椀蒸し
具にやまめのぶつ切りが入っている所が「やまめ料理 阿瀬」ならでは!それだけではなく、ぎんなん・生椎茸・花形人参・三つ葉など具沢山の内容です。プルンと蒸しあがった熱々の茶碗蒸しは一度食べたら忘れられない味です。
焼きぎんなん(弐)(参)
竹の器に風情が感じられますね。お店周辺の銀杏の木から1年分を収穫されているそうです。こんがり焼けた銀杏は美味しさが凝縮されています。薄い塩味がついています。
豆餅(弐)(参)
青豆入りのお餅です。網をセットして軽く温め、上に乗せて焼きます。火力を見ながら網の中心や隅のほうへと移動させて焼き上げるのも楽しい時間です。塩味がつているのでそのままいただきます。
やまめの甘露煮(弐)
なんとも柔らかく味のしみ込んだ甘露煮で、噛むほどに旨味が深まります。トッピングされている実山椒が時々ピリッとします。
天ぷら盛り合わせ
わらびのかき揚げ・よもぎ・生姜・万願寺唐辛子・茄子・さつまいもがカリッと揚げられ、熱々で提供されます。絶妙な分量の塩が振ってありますのでそのままいただきます。万願寺唐辛子は時々辛い物があるそうですので運試しですね(笑)
冷やしそうめん(弐)(参)
揖保乃糸がちょうど良い感じに湯がかれて、しっかり冷やされてモチモチしています。つゆを絡めて食べると美味しさが倍増。葱がトッピングされているだけですが、まさにシンプルイズベストです!
炊き込みご飯と大根の糠漬け(弐)(参)
すでにお腹がいっぱいになっていますが、お櫃に沢山の炊き込みご飯が入っています。軽く1人2杯分以上はあるのではないでしょうか。お持ち帰りのパックも一緒に持って来てもらえるので、食べきれなければ詰めて持ち帰りましょう。
自家製の大根の糠漬けも癖になる忘れられない美味しさで、作り方を聞くと大根を干してから糠に漬けるそうです。夏は塩を多めにして水抜きをして提供されるそうですが、冬はまた一味違う糠漬けを味わえますよ。
やまめのアラの赤だし汁
お刺身で残ったアラで作られています。あっさりしていますが後味にコクが残り、おかわりしたくなる味。
冷やしぜんざい(弐)
程よい甘さに炊きあげられた小豆の中には、柔らかい白玉団子が2つ入っています。沢山食べた後でもスルリと食べられます。