まだまだ広がるバゲットサンドの世界【バゲットサンドのおすすめ】

バゲットはフランスパンの一種で、フランス人にとって欠かせないパン。

小麦粉と水、塩とイーストが主な材料で、シンプルなハード系のパンです。そんなバゲットにさまざまな具材を挟んだバゲットサンドは、フランスでもランチやピクニックでよく食べられます。

今回は、そんなバゲットサンドが楽しめる国内のおすすめ店舗をご紹介。

変わった具材をサンドしたものや、バゲット生地にとことんこだわったものなど、知れば知るほど奥深いバケットサンドの世界を堪能してください!

和のお惣菜をバゲットにサンド!?変わり種メニューが大人気
東京都渋谷区神宮前『HORAIYA(ホーライヤ)』

原宿駅から徒歩10分程のところにあるのが、2021年9月にオープンした、おいしいコーヒーとサンドイッチが楽しめる『HORAIYA(ホーライヤ)』です。

オーナーの河野さんは大分で創業90年続く乾物屋「宝来屋」の息子さんだそう。

『HORAIYA』は暖簾分けとして名付けたそうで、店内にはサンドウィッチ以外に乾物も販売されています。

店内には、バゲットサンドはもちろん、食パンやフレンチトーストのサンドイッチもずらりと並びます。

サンドイッチの種類は、日によって変わるとのこと。


「秋ナスと切り干し大根のマサラサンド」
※取材当時のメニューになります。詳細のメニューは、店舗のSNSをご確認ください。

『HORAIYA』で特におすすめのバゲットサンドが、「秋ナスと切り干し大根のマサラサンド」。

サンドイッチの中に乾物の切り干し大根が入っているという変わり種メニュー。

一口頬張ると、秋ナスと切り干し大根はスパイスが効いていて、あとを引くおいしさ。
和のお惣菜をバゲットにサンドしたメニューは、なかなか珍しい組み合わせですが、相性はバッチリです!

バゲットは、新宿『ラ・バケット』のオリジナルサイズバゲットを使用。サイズ感がちょうど良いのもうれしいですよね。

珍しいサンドイッチのメニューが並ぶ『HORAIYA』のバゲットサンドをぜひ楽しんでみてくださいね。

  • ■お店情報
    HORAIYA (ホーライヤ)
    住所:東京都渋谷区神宮前2-19-10 原電ビル 1F
    営業時間:8:30~19:00
    定休日:火曜日

 

元寿司職人の作るサンドイッチとバリスタが淹れるコーヒーが楽しめる
東京都渋谷区神山町『CAMELBACK sandwich&espresso』

渋谷のざわめきを抜けた場所にある渋谷区神山町にあるのが『CAMELBACK sandwich&espresso(キャメルバック サンドウィッチ&エスプレッソ)』。

本格エスプレッソコーヒーを淹れてくれる鈴木さんと、元寿司職人の成瀬さんの2人の個性が輝くお店です。

成瀬さんは、毎朝近所の人気ベーカリー『カタネベーカリー』、『365日』、『タルイベーカリー』をまわり、焼きたてのバゲットを受け取ってから出勤するんだとか。具材に合わせて、バゲットを変えているのも凄いですよね。


ブリーチーズ、リンゴ、蜂蜜のハーモニー

「ブリーチーズ、リンゴ、蜂蜜のハーモニー」は女性に人気のメニュー。

クリーミーなブリーチーズにシャキシャキのふじりんごと、蜂蜜の甘さにパルマ産の生ハムの塩気が効いたぜいたくな味わいです。

『タルイベーカリー』のバゲットの酸味は、ブリーチーズと好相性。


パルマ産生ハムと大葉、ゆずとバターの香り

「パルマ産生ハムと大葉、ゆずとバターの香り」は、大葉、ゆずなど日本風味を楽しめるバゲットサンド。

発酵バターとパルマ産生ハムの塩気がバゲットの小麦のうまみを引き立ててくれます。
カリッとしたクラムの香ばしさも楽しめるシンプルながら、豊かな気持ちにさせてくれるバゲットサンドです。

バゲットサンドと合わせて、本格エスプレッソコーヒーを味わえば、また違う魅力を発見できるので、一緒に注文するのがおすすめです。

個性たっぷりのバゲットサンドと、こだわりのコーヒーが楽しめる『CAMELBACK sandwich&espresso』へぜひ足を運んでみてください。新しい発見が待っているはずです。

  • ■お店情報
    CAMELBACK sandwich&espresso(キャメルバック サンドウィッチ&エスプレッソ)
    住所:東京都渋谷区神山町42-2
    営業時間:8:00-18:00
    定休日:不定休

 

小麦粉にこだわったバゲット生地と豪快に具材を挟んだバゲットサンド
東京都文京区小石川『Bouquetin Boulangerie(ブクタン ブーランジェリー)』

東京都文京区小石川の桜並木と銀杏並木のちょうど交差点に佇むお店『Bouquetin Boulangerie(ブクタン ブーランジェリー)』。

小石川植物園から徒歩3分の立地にあることから、お天気のいい日はピクニックのおともとして重宝され、地元の方や観光客が列をなす人気店です。

お店に入ってまず目に飛び込んでくるのが、バケット1本を半分ほどに切ったボリューミーなバゲットサンド。

フランスVIRON社の小麦粉「トラディション・フランセーズ」を100%使ったバゲットに、肉厚なパテとピクルスを挟んだ「パテ」、ハムとチーズを挟んだ「ジャンボン・フロマージュ」です。


パテ

今回は「パテ」をチョイス。香ばしい小麦の香りのするバゲットに、たっぷりのバターとパテの脂がパンに染み込んでいて絶品。

程よい酸味のピクルスがアクセントになることで、ジューシーなパテもパクパク飽きずに食べられます。

お店自慢のバゲットに挟んだパテは、代々木上原のお肉屋さん『UEHARA MEAT』特製のもの。シェフ自身がそのお肉屋さんの大ファンで「ぜひ使わせてほしい」と自らお願いしたそう。
ジャンボンフロマージュも、神楽坂にあるチーズ屋さん『アルパージュ』のチーズと『千駄木腰塚』のハムを使っているそう。

バゲットサンドの他にも、品種改良されていない「古代小麦」というミネラルや食物繊維が豊富な小麦を使ったカンパーニュや、定番のクロワッサン、シナモンロールなどのおやつパン、おかずにもなるキッシュなど、30〜40種類ほどのパンがショーウィンドーに並び、どれもピクニックのおともにぴったり。

次のお休みはぜひ、『Bouquetin Boulangerie』のバゲットサンドとパンを買って、ピクニックを楽しんでみては?

  • ■お店情報
    Bouquetin Boulangerie(ブクタン ブーランジェリー)
    住所:東京都文京区白山3-1-2
    営業時間:平日9:30〜18:30、土曜祝日10:00〜17:00
    定休日:日曜日、月曜日(月曜の祝日はお休み/〜8/9(水)まで夏季休業)

 

仕込んだ生地を冷蔵庫で一晩寝かせて発酵させるバゲットのこだわり
栃木県小山市『森のパン屋』

栃木県小山市にある『森のパン屋』。

もともと、写真館が立ち上げたパン屋で、写真を撮影する時間の中で飲食を絡めたらさらに楽しくなるということから生まれたそう。

テーマパークのようなパン屋を目指しているということで、イギリスの田舎町のコッツウォルズをイメージした建物に思わず、うっとりしてしまいます。

まるで、海外旅行に来たような気分になりますよね。


BLTバゲットサンド

『森のパン屋』で大人気のバゲットサンドが、この「BLTバゲットサンド」。
バゲットに挟まれた、BLTのボリューミーさに驚きます。

特にバゲットにはこだわっているそうで、仕込んだ生地を冷蔵庫で一晩ゆっくり寝かせて発酵させ、翌日以降に焼き上げているとのこと。

また、低イーストの手ごねのフランス生地を使い、粉の甘さを感じ生地の口溶けが良いように専用のバゲットを焼いているんだとか。


タンドリーチキンサンド

この夏、おすすめの季節限定バゲットサンドが「タンドリーチキンサンド」。

ヨーグルトとスパイスに漬けて柔らかく焼いた自家製のタンドリーチキンとキャロットラペをバゲットでサンド。

スパイスが効いているので、暑い夏にぴったりのメニューです。

「既存のパン屋では表現できなかった世界観を感じてほしい」という想いのもと、バゲットサンドはもちろんのこと、その他のパンやお菓子、惣菜もモーニングもあるとのことで、さまざまな楽しみ方ができる『森のパン屋』。

旅行気分でゆったりで過ごしてみてはいかがでしょうか。

  • ■お店情報
    森のパン屋
    住所:栃木県小山市東城南1-3-22
    営業時間: 平日9:30〜17:00 、土日祝9:30〜18:00
    定休日:火曜日、水曜日

 

スパイスの効いた肉汁溢れる鶏モモ肉をバゲットにサンド
福岡県福岡市南区『bakery ZOU(ベーカリー・ゾウ)』

福岡県福岡市南区にある『bakery ZOU(ベーカリー・ゾウ)』。

子供の頃からパンが好きで、パンや料理の経験を積んだ店主の田中さんが、夢だった自分のお店を2017年にオープン。地元の方々に愛されるパン屋さんです。

幅広い世代によろこんでもらえるように、さまざまなジャンルのパンを作ることを心がけているそう。


ジャークチキンバケットサンド

このお店でおすすめのバゲットサンドが「ジャークチキンバケットサンド」。

鶏モモ肉を自家製ダレに漬け込んで低温調理し、表面をパリッと焼き上げ、ジューシーになるように仕上げているとのこと。

スパイスの効いた肉汁溢れる鶏モモ肉とトマト、そしてバゲットの相性は抜群。

「具材には相性があると思うので、気になる具材を作り、数種類のパンで試してみて、食感や味のバランスを考えてチョイスしています」とメニュー作りのこだわりを話す田中さん。


塩バター食パン

バゲットサンド以外には、「塩バター食パン」が特におすすめだそう。

低温熟成された生地に、バターと岩塩を包んで焼きあ上げた食パンは、食べたらやみつきになること間違いなし。

「子どもが大好きなので、食材も安心・安全で楽しめるように。そして、お店が町の地域活性化につながればと考えています」と店主の田中さん。

パンのおいしさはもちろん、そんな田中さんの想いが人気の秘訣になっているのかもしれません。

福岡にお住まいの方も、福岡に旅行に行かれる際は、ぜひ『bakery ZOU(ベーカリー・ゾウ)』のバゲットサンドやこだわりのパンを味わってみてください。

■お店情報
bakery ZOU(ベーカリー・ゾウ)
住所:福岡市南区大楠1-27-1
営業時間: 8:30~18:00(※日曜日は14:00までの営業)
定休日:月曜日、日曜不定休

 

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お店によって、表情もさまざまなバゲットサンド。

普段ハード系のパンを食べない方でも食べたくなること間違いなし。
ピクニックや朝食にもぴったりなバゲットサンドをぜひ楽しんでみてくださいね。

※最新の営業情報は、お店のSNSなどでご確認ください。