2022年のエミー賞の様子
米エンターテイメント界最高峰であるプライムタイム・エミー賞。75回目を迎える今年のエミー賞は、ストライキの影響により延期となる可能性が非常に大きくなっている。
Variety誌が独占的に報じたところによると、エミー賞の業者たちは、テレビ放送が9月から変更になることを正式に通告されたという。
脚本家(WGA)と俳優(SAG-AFTRA)のストライキが続く中、この延期は以前から予想されていたが、これまでTVアカデミーとFOXは、当初予定されていた9月18日の放送を保留としてきた。しかし、授賞式から2ヶ月を切った今、業者やプロデューサー、その他このイベントに関わる人々は、延期を知らなければならない状況にある。
エミー賞が延期になれば、それは2001年以来となる。2001年、9.11テロ事件によってエミー賞の開催日が延期された後、アフガニスタンでの最初の軍事行動によって、放送は再び11月に延期された。その時は、小規模の会場でエミー賞授賞式が行われた。
延期について、FOXが2024年1月の放送を目指しているのに対し、TVアカデミーは11月を推しているという。11月となると、エミー賞は映画賞レースの真っただ中となる。さらに、WGAとSAG-AFTRAのストライキは、未だ解決のめどが立たないまま続いているため、今年の授賞式は11月と設定するのは、早すぎるのかもしれない。
正式な延期についてはまだ発表されておらず、「8月上旬まで、新たな日程も発表されない見込みである」と、Variety誌は報じている。
テレビ・アカデミーがノミネーションを発表したのは7月12日。SAG-AFTRAのストライキが始まる48時間前だった。
SAG-AFTRAのガイドラインによれば、俳優たちはストライキ期間中、番組や映画の宣伝をすることができない。また、WGAのガイドラインも同様である。ストライキ中はライターが働くことを禁じられているため、テレキャストの司会者やプレゼンターのためのモノローグやジョークを書くことができない。