フジテレビの“新ドラマ枠”の第1弾となるこの作品において、ムロツヨシが主演に起用されたのはどういった事情があったのだろうか。ドラマ関係者はこう話す。

「地上波での“新ドラマ枠”は苦戦する、というのが定説。つまり、新枠の第1弾は、大コケする危険性が高いということです。そんなリスクがある枠の主演をやりたがる俳優はあまりいない。それこそ“名がある大物俳優”だと、自分のキャリアに黒歴史が刻まれる可能性が高いということで、新枠を敬遠するケースが多いですね。

 もちろんムロさんも同様のリスクを背負うわけですが、これまでのムロさんのキャリアを見ると、小さな役から大きな役まで、あらゆる仕事をこなしている。ひとつくらい主演ドラマがコケても、それほど影響がないくらいに、いろいろな仕事をしています。いわば“俳優界の何でも屋”のような立ち位置にいるので、誰もやりたがらない枠での主演も引き受けやすいということでしょうね。ムロさんは好感度も高いし、そのうえ汚れ役もやってくれるしで、フジテレビとしては最高の人選だったのでは」

 ムロとバディを組む平手友梨奈は昨年12月、BTSが所属する韓国の大手芸能事務所HYBEの日本本社HYBE JAPANの子会社であるNAECOに移籍。新事務所属となってから、初めてのドラマ出演となる。