何故「萱堂」が母親の部屋なのか
古代中国では、家の北側にある堂(北堂)を主婦の居室としていました。北堂の庭には萱草が生えていたため、母親がいる部屋を「北堂」や「萱堂」と呼ぶようになったそうです。妊婦が萱草の葉を腰紐にすると陣痛を忘れさせるという意味もあったといいます。
ちなみに日本でも公卿・大名などの正妻を「北の方」と呼んでいましたが、正殿の北の対に住んでいたからそう呼ばれていたと言われています。北には特別な意味があったのかもしれませんね。
母親を敬う言葉は何種類もありましたが、その中でも一番漢字も読み方も複雑な「萱堂」、是非覚えておいてくださいね。
難読漢字、3問目は「潰える」!
「潰える」の読み方をご存じですか?
「潰」という字では「潰れる」という言葉をよく使いますが「つぶえる」ではありません。
それでは、いったい何と読むのでしょうか?
「潰える」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「つ○える」の4文字
- 訓読みです
- 「弊える」と書くこともあります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「潰える」の読み方、正解は・・・
正解は
「ついえる」
です!
「こわれる」の他に「だめになる」「おとろえる」「お金がなくなる」などという意味があります。
「城壁が潰える」という言い方もしますが、「夢が潰えた」「希望が潰えた」というように「だめになる」という意味で使われることが多いです。
「潰える」と「弊える」
同じ読み方と意味を持つ「潰える」と「弊える」ですが、漢字の意味を見るとちょっとニュアンスが異なるように見えます。
「潰」・・・つぶれる、敗れる
「弊」・・・害になる、ぼろぼろになる、よわる、たおれる
字の意味から考えると「潰える」は外部の力でだめになった感じがしますし「弊える」は自分が弱ってだめになったように思えますね。
とはいえ、どちらの漢字も持っていない「お金がなくなる」という意味もあるため、あまり漢字の意味にはこだわらない方がいいでしょう。
あまりそういう場面には遭遇したくありませんが「潰える」の読み方は是非覚えてくださいね。
さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
今回はちょっと古めの言い回しで使われる難読漢字を選んでみました。
全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。