何故か悪いイメージを持つ「狼」
日本では、オオカミは山神の使いとされており、語源は「大神」だったと考えられています。「神」は信仰の対象であると同時に人間の命を奪うものとして恐れられていたとも言われています。
「狼」という漢字に悪い意味があったり、西洋の童話、おとぎ話でも人や家畜を食べる象徴だったりと、世界的にオオカミにいいイメージは無いようです。実際に動物を捕食するとはいえ、ちょっとオオカミが可哀想になってしまいますね。
「狼戻」という言葉を見かけたら、オオカミのことと読み方を思い出してくださいね。
難読漢字、3問目は「糾える」!
「糾える」の読み方をご存じですか?
「糾」という字は「糾弾」「紛糾」のように何か悪い方向にこじれたイメージがありますが、悪い意味を持っているわけではありません。
いったい何と読むのでしょうか?
「糾える」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「あ○○える」の5文字
- 訓読みです
- 故事成語で使われる言葉です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「糾える」の読み方、正解は・・・
正解は
「あざなえる」
です!
「糾」という漢字は「あわせる」「もつれる」「ただす」という意味があり「糾える」という場合は「あわせる」という意味で使われます。
(糸や縄を)より合わせる、という意味になります。
「禍福は糾える縄の如し」
「糾える」という使い方で一番見かけるのは、故事成語の
「禍福は糾える縄の如し」
でしょう。
「禍福(かふく)」とは「災難と幸福」「不運と幸運」というように、それぞれの字が逆の意味を持つ熟語です。
「幸福と不幸は、より合わせた1本の縄の表裏のように交互に来るものである」という意味があります。主に悪いことが起こった人に、悪いことばかり起こることはない、と励ます時に使います。一方、目先のことに一喜一憂しても仕方ない、という意味でもあります。
何か良くないことが起こった時は「糾える」の読み方を思い出しつつ、悲観的にならないようにしたいものですね。
さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
今回は主に故事成語がもととなった難読漢字を選んでみました。
全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。