韓国発超大型グローバルオーディション『BOYS PLANET(ボーイズプラネット) 』。通称『ボイプラ』を大特集!
「PRODUCE 101」「Nizi Project」など日本でも流行した韓国発サバイバルオーディション番組。最近テレビでよく見るし、ハマる人が続出していますよね。
【第4回・基本編】では、国民がアイドルを作る「サバイバルオーディション番組」の基本情報やみどころ、番組をディープに楽しむコツまで詳しく解説します。オーディション番組ビギナーも、過去作品を見逃した方も、これを読めば今からでも間に合います!
1、サバイバルオーディション番組の基礎知識
(1)韓国発のオーディション番組とは
デビューを目指す志願者を集め、アイドルになるための練習過程を放送し、プロデューサーや視聴者の投票により新人グループのデビューメンバーを決める公開オーディション番組。ここ数年K-POP界で大流行しており、通称「サバイバル番組」「サバ番」と呼ばれ、各芸能事務所やテレビ制作会社などが積極的に放送しています。
韓国では2016年にスタートした「PRODUCE 101(プロデュース・ワンオーワン)(通称:プデュ)」が社会現象を巻き起こし、シリーズ化。番組からデビューした「I.O.I(アイオーアイ)」「Wanna One(ワナワン)」「IZ*ONE(アイズワン)」 「X1(エックスワン)」はグローバルに芸能界や音楽市場を席巻するグループとなりました。
020年6月には、BTS所属のBig Hit エンターテインメントが初めてこのサバイバル形式のオーディション番組に着手し、事務所からデビューするボーイズグループを決定。20億円をかけた巨大プロジェクト「I-LAND」は、約170カ国の視聴者が投票をしたという世界を巻き込んだオーディション番組となりました。
①PRODUCE 101
韓国サバイバルオーディション番組の金字塔といえば、「PRODUCE101シリーズ」です。韓国の音楽専門チャンネルMnetで放送された公開オーディション番組で、2016年から放送を開始しました。「I.O.I」「Wanna One」「IZ*ONE」「X1」が誕生し社会現象を巻き起こし、デビュー者以外でも多くのスターを輩出し、世界で活躍するアーティストになっています。
②PRODUCE 101 JAPAN
2019年には、日本版プデュと称された「PRODUCE 101 JAPAN SEASON1」が、韓国・中国に続いて始動。
日本の吉本興業、TBSテレビ、韓国のエンターテイメント会社CJ ENMがタッグを組んだこの番組は、予算規模数億円、日本のエンタテイメント界では過去最大級となる巨大プロジェクトとなりました。放送後に徐々に話題を集め、ファイナル直前の総投票数は約5,200万票に及ぶ熱狂ぶり。GYAO!で毎週放送され、初回と最終回はTBS系列で地上波放送も行われました。
日本独自のルールを設けつつも、韓国版と同じ場所で練習や撮影を行い、テーマ曲も韓国の作曲家が手掛けるなど、韓国版をほぼ踏襲した日本版。そこからデビューした上位練習生11人はグループ「JO1」として現在国内外のステージに登壇しており、グローバルグループとしての快進撃を続けています。2021年にはSEASON2が始動し、デビューした「INI」も現在人気沸騰中です。
③Nizi Project
2020年1月に始動した韓国のJYPエンターテインメントとソニーミュージックによる日韓合同オーディションプロジェクト「Nizi Project」。日本テレビ系情報番組「スッキリ」でもリアタイ放送されたこともあり、K-POPファンだけでなくお茶の間からも支持を獲得。 放送は大きな反響を呼び、デビューした「NiziU」は現在も人気急上昇中で、ドームツアーを行うほどの人気ぶり。
④&Audition
BTSをはじめ、TOMORROW X TOGETHER(TXT)やSEVENTEENが所属する韓国の芸能事務所「HYBE」。
その日本本社「HYBE JAPAN」が、日本発のグローバルアーティストを誕生させるべく始動させた超大型プロジェクトが「HYBE LABELS JAPANグローバルデビュープロジェクト」です。『&AUDITION -The Howling-』は、その第一弾となるオーディション番組になります。
BTSの弟分ENHYPENが誕生した2020年放送の「I-LAND」の参加者であるK(ケイ)、NICHOLAS(ニコラス)、EJ(ウィジュ)、TAKI(タキ)。この番組では、彼らと一緒にデビューする追加メンバーが選出されました!
このように、ここ数年で世界でサバイバル形式のオーデション番組の流行が広がりを見せており、PRODUCE101のような韓国発人気番組が源流となっている事が多いです。
(2)各番組の違いは?
サバイバルオーディション番組が溢れかえる今、それぞれの番組の違いはどこにあるのでしょうか?
①デビューの決定権
「NiziU」を輩出した「Nizi Project」は、デビューの決定はパク・ジニョン(J.Y. Park)代表兼プロデューサーを中心に事務所に概ね決定権がありました。
一方、「PRODUCE 101」シリーズは、デビューメンバーを決定する投票を一般の視聴者が行う「視聴者参加型オーディション」であることが最大のポイント。視聴者は「国民プロデューサー(通称:国プ)」と呼ばれ、重要な番組参加者兼決定権を持つプロデューサーとなります。
「I-LAND」や「&Audition」では、事務所の社長やプロデューサー陣が評価や合否を決めつつも、最終回や途中からファン投票を合否の基準に加えるミックス型でした。
以上の様に、「デビューの合否を誰がどうやって決めるか」が番組の1番の軸になります。
②参加応募条件
「Nizi Project」は新人グループを輩出しようとする事務所(JYPエンターテイメント)が、応募者や所属している練習生の中からデビューメンバーを選ぶものでした。過去には、BIGBANGや2AM・2PMなどの大物グループもこのスタイルでデビューをしています。
特にBIGBANGのデビュープロジェクトは、サバイバル番組のさきがけと言われています。
一方、「PRODUCE 101」シリーズは、条件を満たした方であれば応募可能で、事務所所属の練習生や個人練習生と呼ばれる無所属のフリー練習生が参加しました。
日本版の「PRODUCE 101 JAPAN」は逆に、無所属であることが条件とされました。
②番組主催者
番組主催者がどこかも、内容を判断する指標となります。どこか特定の「芸能事務所の新人アイドル」を輩出するプログラムなのか、事務所の垣根を超えた「国民アイドル」をデビューさせるプログラムなのか、という点です。
前者の、各芸能事務所のサバイバルオーディション番組は、その事務所の次期グループをデビューさせるためのプログラムです。大手事務所であるほど当然注目度が高くなります。また、「BIGBANGの血筋」「BTSの弟分」というように、事務所で人気を誇る先輩グループの名を掲げながら番組が始まります。
現在は、中小事務所でも同じようにサバイバルオーディション番組を放送し、デビュー前に一定の知名度や人気を得る手法が取られていますが、乱立しているため過去番組のようにバズるというのは難しいようです。
後者は、「PRODUCE 101」シリーズが代表ですが、「国民がプロデュースする」コンセプト通り、芸能事務所ではなく韓国のエンターテイメントおよびマスメディア企業であるCJ E & Mが番組を制作。日本版も吉本興業やTBSテレビが参入しています。
(3)オーディションの流れ
次に、オーディションの流れについて解説します。
①オーディションの流れ
「PRODUCE101シリーズ」や、「GIRLS PLANET999」「BOYS PLANET」のMnet系列の番組を例に説明します。
まず運営側が応募者(約数千人~数万人)の中から書類と実技の選考を経て、「練習生」と呼ばれる合格者100人近くを選出。そこから視聴者へのお披露目がスタートします。
各ミッションの基本は、毎回新しくグループを作り、課題として与えられる先輩アイドルの曲を練習し、ステージとして披露するというもの。初回は、なんと101人が全18ステージに振り分けられたこともあります。
そして番組開始と同時に国民投票もスタート。投票は随時行われ、ファイナルまでに何度かある順位発表で上位〇名までが次のステージに進んでいくという流れ。最終選考まで残った中から上位数名がデビューの座をつかみます。
PRODUCE 101 JAPANseason2では活躍の場をより世界に向け、“3つのツバサ”と称したシステムを導入。デジタルメディアを駆使したり、グローバルな要素を取り入れることなどが予告されました。
芸能事務所の場合は、公開応募ではなく、すでに所属している練習生が参加するパターンが多いです。
コンセプトを中心に、システムやルールは番組により多少異なりますが、だいたいはこの流れになります。
②ミッション
サバイバルオーディション番組では、「ミッション」と呼ばれるプログラムに挑戦することでステージが進んでいきます。各プログラムの出来により、プロデューサーや視聴者に審査され、次のステージ(ミッション)に進めるかが決まります。
例えば、「PRODUCE 101 JAPAN SEASON1」のミッションの大まかな流れは下記の通りでした。
番組の象徴とも言える「タイトル曲ステージ」を皮切りに、
- 能力ごとのクラス分け
- タイトル曲センター選抜
- ポジションバトル
<<第1回順位発表>>
4. グループバトル<<第2回順位発表>>
- コンセプトバトル
- デビュー評価
<<結果発表>>
こちらも、システムやルールは番組により多少異なりますが、だいたいはミッションに挑戦していく流れになります。
PRODUCE101シリーズのミッションと見どころはこちらの記事詳しくピックアップしています。投票システムやベネフィット(ボーナス加算)などのしくみもご紹介していますのでぜひチェックを!