マシュー・ヒーリー Photo : Angelo Joseph/Shutterstock
The 1975のマシュー・ヒーリーが、バンドメイトの男性とキスをしたことにより、マレーシアのステージから退場となった。
先日、マシューは首都クアラルンプールで開催されたグッド・ヴァイヴス・フェスティバルのステージに立ち、同国の政策を非難する長いスピーチを行った。
マレーシアの法律では、同性間の性行為は違法であり、最高刑は懲役20年になるという。
マシューは、「オレはミスを犯した。ショーをブッキングした時、それを調べていなかったんだ」「意味がわからないよ。The 1975を国に招待しておいて、誰とセックスしていいとか言ったりすることがね」とコメント。そして、「宗教的なことで、気分を害したら申し訳ない」としながらも、Fワードを使いながら政府についてコメントしていた。
またマシューは、自分の信念のためにコンサートをキャンセルすることも考えたが、政府のためにファンを罰したくはないと思ったという。
マシューはさらに、「オレをここに呼んでショーをやってほしければ、消えてくれて構わない。お金はもらうし、オレらを出入り禁止にすることもできる。前にもそんなことをやったことがあるけど、いい気分じゃない」と続けた。
そして彼はその後、The 1975のベーシスト、ロス・マクドナルドに歩み寄り、長いキスをした。
この後、The 1975はステージから退場させられた。「オレたちは行かなきゃ。今、オレたちはクアラルンプールから追放されたんだ」とマシューは最後にコメントした。
グッド・ヴァイヴス・フェスティバルは、その後声明を発表。マレーシアの通信デジタル省が、「マシューの物議を醸す行為と発言」を理由に、3日間のイベントをキャンセルしたことをファンに知らせた。「チケットをお持ちの皆様、業者の皆様、スポンサーの皆様、パートナーの皆様に深くお詫び申し上げます」「このフェスティバルを成功させるために皆さんが費やしてきた時間、エネルギー、努力を私たちは知っています」と述べた。
主催側の決断は、何人かのマレーシア人から広く賞賛され、その多くがマシューのインスタグラムで意見を述べた。「マレーシアや他の国での公演に同意する前に、契約書を読んで」「忙しくて法律や規則を気にする暇もないのなら、マネージャーに任せればいい。明らかに自分勝手で無礼だ」「自分の国で好きなことをすればいい。マレーシアに来て野蛮なことをするな」「史上最低のバンド」「あんたのせいでフェスティバルが台無し。もうファンじゃない」「東南アジアであんたを応援してくれるファンがいることは、大きな特権だ。でも、あんたがしたことは極めて利己的で、プロフェッショナルではない」というコメントもあった。
一方、The 1975に近い情報筋は「彼には、LGBTQ+コミュニティを擁護してきた長年の実績があります。このバンドはLGBTQ+のファンとコミュニティのために立ち上がりたかったのです」とコメントしている。