狂った音楽番組だった『HEY!HEY!HEY!』

 番組中盤では、お互いの芸能生活に関する話題へと突入した。

「(ダイアンは)“パン!”って跳ねたって感じのところがないまま、じんわ~り浸透してるやんか。なに、これ? こんなパターンあんの? 湿っていくみたいな(笑)」(西川)

 言われてみれば、ダイアンはジワ~っと浸透していってる感はある。湿っていってるダイアン。一方、西川が跳ねたブレイクのきっかけはなんなのだったのか?

西川 「僕は、皆さんがご存知のとおりですよ、『HEY!HEY!HEY!』」
ユースケ 「ほんま、そうですよね。めちゃくちゃ覚えてますもん」
津田 「いやいや、それはお笑い的な跳ね方ですやん(笑)」
西川 「もう、本当にダウンタウンに乱暴されたんですよ」

「ダウンタウンに乱暴された」という言い方のアナーキーさが、90年代を表している。たしかに、『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』(フジテレビ系)のT.M.Revolution初登場は衝撃だった。当時のプロデューサー・浅倉大介と共に出演し、松本人志に髪色を「10円玉と5円玉」と2人まとめて例えられた場面は今も脳裏に焼き付いている。あの番組が転機だったと、やはり西川も自覚していたようだ。

西川 「あれで、変な潮流を作ったっていう。1回跳ねさせないとダメみたいな。1回しばかれたりとか。浜田さんにしばかれたタイミングで曲に行くみたいな」
津田 「よう見た、それ!」
西川 「あったでしょ? あの編集タイミングっていうのを、己のやつでやるっていう。我がで落とすっていう」