先日、滞在した佐渡島は田おこし、代掻き、田植えの季節でした。

後輪が丸ではなく、三角形のおにぎりのようなタイヤをつけた見たことのないトラクターが多い。

そして、この島には棚田が多い。

田植えの終わったところの美しいことと言ったらありません。

「あれ?この田んぼはどこから水が来ているんだ?」

と用水の流れを調べて歩きまくります。

ここ数年、農業に従事し始めた私は目が釘付けです。

田んぼを歩き回った後、再び車を走らせると、今度は、道路脇の視線誘導標に挿してある黄色と赤の棒に目が留まりました。

雪が降り積もり、ガードレールも視線誘導標も埋まってしまった際、雪上車の目印になるスノーポール。

でも、今は既に雪はありません。

どうして刺さったままなんだろう。

気になります。

調べていくとスノーポールの撤去費用は意外に大きいことがわかり、

市の財政負担になるので挿したままで影響のない場所は挿しておくらしい。

次第に市の財政にまで興味がわいてきます。

4年ほど前、町議会議員に就任していなければ決してなかったことでしょう。

日々の環境や人生の変化で、旅の視点も広がっていくものなのです。<text:イシコ>