ジェームズ・キャメロン
ハリウッドの映画監督であり、海底探検家でもあるジェームズ・キャメロンは、先月爆発し乗組員5人全員が死亡したタイタン潜水艇の開発会社であるオーシャンゲート社には「厳格さと規律」が欠けていると指摘。悲劇後の深海艇に対する規制強化を求めた。
CBC Newsによると、映画『タイタニック』でも知られるジェームズ・キャメロン監督は現地時間7月18日、オーシャンゲート社のタイタン潜水艇の破滅的な爆発を、深海探査の世界における安全記録に関して「極端な異常値」と呼んだ。
北大西洋の深海に沈むタイタニック号の沈没現場まで、33回航海しているキャメロン監督は、オンタリオ州にある王立カナダ地理学会の本部で開かれたイベントに登場。そこで「今まで、死亡事故もなく、死者もなく、爆発もなかった」と語った。 「タイタニック号の事故は、ある意味でルールを証明する極端な異常値です。そして、その法則とは、我々は半世紀にわたって安全であったということです」「私たちは、人間の失敗の可能性を思い起こさなければならない」とキャメロン監督は語った。
フランスの探検家でありタイタニック号の専門家であるポール=アンリ・ナルジョレは、タイタン潜水艦の残骸現場への探検中に死亡した5人の乗客の一人であり、キャメロン監督は彼を “良き友人 “と呼んだ。
「厳密さと規律をもって取り組まなかった」とオーシャンゲート社を批判したキャメロン監督。彼は、深海探査に関しては、「あらゆる種類の乗物を、乗客を乗せる船や漁船と同じように扱う」新しい規制が必要だと付け加えた。
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