ロバート・ダウニー・Jr.、『オッペンハイマー(原題)』ロバート・ダウニー・Jr.、『オッペンハイマー(原題)』

俳優のロバート・ダウニー・Jr.が、クリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー(原題)』の脚本についてオドロキの事実を明かした。

ロバートは、Entertainment Weekly誌のインタビューシリーズ 「Around the Table」の最新回に登場。『オッペンハイマー』でロバートは、アメリカ原子力委員会の創設委員ルイス・ストラウスを演じている。

脚本についてロバートは、「文句を言いたくはないんだけど、黒字で赤い紙に印刷されているんだ」とコメント。またそれは「催眠術にかけられたような感じだった」と当時を振り返った。キティ・オッペンハイマー役で出演している女優のエミリー・ブラントも、この脚本に「ちょっと不安になったわ」とコメントしていた。

なぜ脚本が赤い紙に印刷されていたのかは不明だが、ロバートは「めまいがするような体験をした」と述べた。

ノーラン監督が脚本と監督を手がけた『オッペンハイマー』は、カイ・バードとマーティン・J・シャーウィンのピューリッツァー賞受賞伝記 「American Prometheus」に基づいている。“原爆の父”として知られるアメリカの理論物理学者、J・ロバート・オッペンハイマー(演:キリアン・マーフィー)を中心に描かれる。

また「The Hollywood Reporter」誌の最近の特集で、ノーラン監督は、脚本をデジタルで共有するのではなく、俳優に手渡しすることを好む理由を説明した。「『なぜ秘密裏に仕事をするんだ?』と言われるだろう。秘密主義ではなく、プライバシーなんだ。いろいろなことに挑戦し、間違いを犯し、可能な限り冒険することができる。そして、書いたものを読んだばかりの人と一緒に座って、その人の感想を聞き、とても人間的で、対面的な方法で、その人がどのようにその作品とつながるかを見ることができる」と、アナログならではの良さについても言及した。

『オッペンハイマー』は今週金曜日に米公開を迎える。日本公開は今のところ未定。