『笑ってはいけない』シリーズは日本テレビ傘下の配信事業・Huluにとって優良コンテンツであるうえに、DVD販売はグループ会社・VAPの収益の柱となっている。同局にとっては『笑ってはいけない』の復活は“悲願”と言っていいだろう。ところが――

「番組サイドがダウンタウンサイドにお伺いを立てたところ、どうにも色よい返事が返って来ない。BPO問題は解決したにもかかわらず、“ケツバット”に代わる新しい演出はないのかとダメ出しされてしまったとか。これは本気の提案というより、日テレサイドとの関係性がまだ完全に改善されていないのでは。結果、話は進展せず時間だけが経ってしまった。これまでのような6時間放送にするためには、どんなに遅くとも8月までのロケが必須。同番組では話題性と意外性のあるゲストが華を添えますが、現時点で放送が決まっていないのであれば、これから仕込むのはかなり難しい」(テレビ関係者)

 また、番組の復活は今年が“ラストチャンス”となる可能性もあるという。

「日テレサイドは、仮に3年連続休止となれば、『笑ってはいけない』シリーズの母体であるレギュラー番組『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』自体も終了させることを決めているようです。かつて人気番組だった『ガキ使』も今では視聴率はガタ落ちしており、『笑ってはいけない』のために続けているといっても過言ではない。吉本興業への配慮から、『スッキリ』に代わる新情報番組『DayDay.』のMCに南海キャンディーズ・山里亮太を起用したものの、こちらも数字が伸びずにお荷物となりつつある。『笑ってはいけない』制作断念の判断が出れば、最速で終了となる可能性もありそうです」(同)

 タイムリミットが迫る中、ダウンタウンと日本テレビは歩み寄ることができるだろうか。